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新参マスター向けFate/初心者講座2nd シリーズ気になるなら「stay night」やらナイト!

2017年02月22日 17:54  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

新参マスター向けFate/初心者講座2nd シリーズ気になるなら「stay night」やらナイト!
「Fate/Grand Order」では怒涛のバレンタインデーイベントがありましたが、いかがお過ごしでしょうか?2月は他にも『Fate/stay night[Heven’s Feel]』の前売券の発売や、2017年4月27日に『Fate/hollow ataraxia』の廉価版の発売が決定するなど、嬉しいニュースが続きましたね。
第2回「新参マスター向けFate/初心者講座」では、原点である『Fate/stay night』を前回よりさらに詳しく紹介します。

前回はこちら:新参マスター向けFate/初心者講座1st「知っておきたい7つの『Fate』シリーズ」

原作ゲームである本作が発売されたのは2004年、その後アニメ、マンガなど幅広いメディアミックス展開をしています。アニメだけで4つ、マンガも、作中のキャラが登場しているのを含めると10作品以上あります。まず1ページ目では、原作であるゲームを中心に紹介、2ページ目ではメディアミックス作品を含めたまとめを掲載します。

『Fate/stay night』
[あらすじ]
舞台は“魔術”が存在していながらも、多くの人がそれを知らない世界。日本のどこかにある冬木市では、「第5次聖杯戦争」が行われようとしていた。この「聖杯戦争」は、“聖杯”に選ばれた7人の魔術師がその“聖杯”をかけて戦う殺し合い。それぞれの魔術師には“サーヴァント”と呼ばれる使い魔が与えられ、人間には到底及ばない大きな力で、人や街を巻き込んだ戦いが始まる。

過去に起きた火災によって孤児となった衛宮士郎は、亡くなった養父が魔術師だった。養父に学ぶことを反対された「魔術」を、自分に才能がないことを分かりながらも鍛錬し続けてきた彼は、一つだけ魔術を使えるようになる。
その魔術を使うことで“修理が得意”と周りから思われていた衛宮士郎は、高校二年生のある日、突然「聖杯戦争」に巻き込まれてしまう。そして聖杯による力で“セイバー”のサーヴァントを召喚し、契約することに。望まない戦いに巻き込まれながらも、自分自身の中でくすぶっていた想いと対面し、壮絶な戦いに身を落とす。

*知っておきたい単語*
【聖杯】願いの叶う“願望器”。マスターとサーヴァントは何かしらの願いがあって、選ばれている。
【マスター】サーヴァントと契約する魔術師のこと。ただし例外として、魔術師ではない者がなることも。
【魔術師】魔術が使える人。その能力は基本的に子孫が代々受け継いでいる。性格に難のある人が多い。
【サーヴァント】あらゆる時間軸に存在する英雄の霊を使い魔として呼び出したもので、英霊とも呼ばれる。基本的に7つのクラスがある。
・セイバー[騎士]
・ランサー[槍兵]
・アーチャー[弓兵]
・ライダー[騎兵]
・キャスター[魔術師]
・アサシン[暗殺者]
・バーサーカー[狂戦士]
【宝具】サーヴァントの奥の手とも言える武器。超強くてスゴイ。
【真名】サーヴァントの真の名前。真名がバレると宝具の予測がつき対策されるので、基本的には敵に隠している。
【魔術】火を出す、モノを直すなど、人間が物を使ったりしてできる範囲のことを、魔力の使用や詠唱によって可能にすること。
※TYPE-MOON作品の世界の共通の認識として、「魔法」は人を生き返らせることや、タイムスリップなど、人間には不可能なことを指し、「魔術」とは全く別扱い。

[メインキャラクター]
【衛宮士郎】CV: 杉山紀彰
主人公。普通の男子高校生。正義の味方になりたいという想いを抱きながら日々を過ごしている。この想いはこのゲームのテーマでもある。
【セイバー】CV: 川澄綾子
主人公の相棒。金髪碧眼美少女、真っ直ぐな強さと正義感が眩しいヒーローなヒロイン。
【遠坂凛】CV: 植田佳奈
この物語のもう一人の主人公でもある。魔術師の家に生まれ、聖杯戦争のせいで過酷な環境に身を落とすが、それにへこたれない強さを持っているヒロイン。
【アーチャー】CV: 諏訪部順一
遠坂凛のサーヴァントで、皮肉屋、器用貧乏。一番ネタバレを知ってほしくないキャラ。後悔します(体験談)
【間桐桜】CV: 下屋則子
間桐慎二の妹で、主人公を慕う高校の後輩。優しい笑顔の裏側には苦しい過去を背負っている。それでも先輩を一途に思い続ける健気なヒロイン。
【間桐慎二】CV: 神谷浩史
桜の兄で、主人公の腐れ縁の友人。優秀でモテるが、あることについて劣等感を持っている。一番プレイヤーに近い視点のキャラ。
【言峰綺礼】CV: 中田譲二
冬木教会の神父で、遠坂凛の魔術の兄弟子。聖杯戦争の監督という立場で、作中では説明役も担う。

★知っておくとちょっと楽しい3つのポイント

1.主人公たちの住む冬木市はモデルとなった舞台がある
冬木市という市は実在しませんが、それぞれのモデルとなった場所は実際に存在しています。気になる方は探してみてください。
街自体は海、川、湖、森、山があり、電車も通っていて、川には大橋がかけられ、教会と寺もある。さらに魔力の渦巻く場所もあり…となんでも起こりうる、まさに聖杯戦争にうってつけの街です。

2.時代は2004年
原作の発売は2004年、作中の時代も2004年です。関連書籍には記載していないのですが、『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』の公式ツイートで明言されています。2004年のカレンダーと照らし合わせながらやると、いつ学校が休みなのか分かります。なのでだいぶ学校を休んでいることが分かります。

3.料理がすごい
主人公が得意とあって、料理を作るシーンが豊富です。和食、洋食、中華…イラストは出ないものの、美味しそうな料理の描写もあるので、やっているとお腹が減ることもあります。料理をテーマにしたコミカライズ作品もあるので、気になったらチェックしてみてください。

◆あなたにはこの「stay night」がおススメ
・読書が好き、ノベルゲーに慣れている
・壮大な世界観が好き
・設定や各キャラの強さ、能力が知りたい
⇒ゲーム
原作とあって、一番世界観や設定、そしてキャラクターたちの魅力や関係性、心の動きを知ることができます。
ストーリーの選択肢を間違えるとすぐ死んでしまいますが、ヒントも出てくるので焦らず、セーブはこまめにしておくのが吉です。全ルートのクリアにはかなり時間がかかり、筆者でも60時間かかりました。集中しすぎると睡眠時間を削られることになるため、無理はせず自分のペースで進めましょう。

・長い文章を読むのが苦手
・静止画よりも動画が好き
・声優さんのファン
⇒アニメ
ゲームは立ち絵やCGがありますが、動いている画がいい!という方はアニメがおススメ。さらに文章量も多いため、テンポのいい会話などを楽しむならこちらです。セイバールートならDEEN版、凛ルートならDEEN版の劇場作品かufotable版のテレビシリーズになります。
声優さんのファンには、ゲームの[RealtaNua]もフルボイスなのでおススメ。時間はかかってしまいますが、素晴らしい演技を披露されています。

・ストーリーが長いと聞いているので、ちょっと手を出しづらい
・時間の融通がきくものがいい
・設定などを覚えるのが苦手で、すぐに忘れてしまう
⇒マンガ
マンガは好きな時に読めるのと、設定が分からなくなった時にすぐ戻れるので助かります。種類も豊富で、原作のコミカライズはもちろん、脇役が主役になったり、みんなで料理をしたり、麻雀をしたりと、幅広いジャンルのコミックがあるので楽しいです。

(次ページ:『Fate/stay night』関連作品まとめ)

ここでは『Fate/stay night』の原作をはじめメディアミックス作品をどーんと紹介します。今では入手しにくいものもありますが、参考になれば幸いです。

【ゲーム】
『Fate/stay night』PC版(R-18)、[Realta Nua](全年齢版)PS2、PSVita、iOS、Google Play
PCゲームとして2004年に発売。その後2007年にPS2で全年齢版『Fate stay night[Realta Nua]』が発売され、アプリでもプレイできます。アプリ版ではセイバールートが無料!
ヒロインの攻略対象はセイバー、遠坂凛、間桐桜の3名。コンシューマーでは攻略ルートの順番が固定されていますが、アプリ版ではルート別に購入できるので、好きな所からプレイできる点も魅力です。ただ、固定ルートと同様に、セイバー、凛、桜の順番でプレイするのがおススメです。

『Fate/hollow ataraxia』PC版(R-18)、PSVita
2005年に発売、『Fate/stay night』のファンディスク的な立ち位置ですが、シナリオのボリュームは前作同様たっぷりです。新キャラも登場し、短いエピソードを中心にマスターやサーヴァントたちの冬木での日常が描かれています。個性的な私服や、クライマックスの展開は必見。おまけ要素やミニゲームも充実していて、いつまでも楽しめます。雌鳥さんによるコミカライズも発売中。
→「もっとこの世界観に浸りたい」「終わってしまって寂しい」という人におススメ。ストーリーの裏側がさらに分かり、キャラクターへの愛が深まります。OPで鳥肌が立ち、作中で笑い、EDで胸が熱くなる、そんな作品です。

『フェイト/タイガーころしあむ』PSP
2007年発売の「Fate」初のアクションゲーム。聖杯ならぬ「虎聖杯」を巡るストーリーで、原作とかけ離れすぎたコメディ要素が満載。各キャラクターの意外な一面が見えます。一部シリアス要素もありますが、基本的には軽い気持ちで楽しめるゲームです。続編『フェイト/タイガーころしあむ アッパー』ではキャラクターも追加され、より内容がカオスに。「そこまでにしておけよ藤村」色が一番濃い作品。今ではあまり見かけなくなったセイバーライオンの誕生地です。
→「キャラクターたちの悲運が辛い」「幸せになってほしい」という方におススメ。特に「タイころ」では喋るバーサーカーを見ることができます。

『Fate/unlimited codes』PS2、PSP
2008年にアーケードゲームとして登場し、同年PS2でも発売された対戦格闘ゲーム。セイバー・リリィはここで初登場しました。マスターのキャラでも戦うことが可能で、もちろんサーヴァントを倒すこともできます。ストーリーは原作を元にしていて、それぞれのキャラが主人公だったら…というここでしか見られない物語が描かれています。
→「マスターやサーヴァントを自分で操作したい」「物理で殴りたい」という人におススメ。あとは『Fate/EXTELLA』でも「stay night」の一部サーヴァントを操作することができますが、ストーリーが全く違うので『Fate/EXTRA』シリーズプレイ後に遊ぶことをおススメします。

【アニメ】

『Fate/stay night』2006年/全24話
ゲームより先に初めて声の付いた『Fate/stay night』。シリーズ初となるテレビアニメ化作品であり、ファンのすそ野を一気に拡大する役割を果たしました。アニメーション制作はスタジオディーン。セイバールートを軸に他のルートの要素も加えられた、アニメならではの内容です。原作のカバー曲をOPに使用したり、特殊EDもあったりと楽曲も素敵です。

劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』2009年公開
テレビシリーズに続き、スタジオディーンが制作した劇場版。凛ルートの初のアニメ化作品。劇場版という短く限られた時間の中で、長いシナリオと魅力がぎゅっと凝縮されています。

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』2014~2015年/全25話
2014年から2015年にかけて放送された、凛ルートを主軸としたテレビアニメシリーズ。アニメーション制作は『空の境界』も手がけたufotable。映像の美麗さもさることながら、目では追えないほどのスピード感溢れるアクションシーンが魅力です。

[本編の派生アニメ作品]
『Carnival Phantasm』2011年OVA化
『かんなぎ』原作者である武梨えりさんの、TYPE-MOONアンソロジー漫画を収録した「TAKE MOON」のアニメ化作品。アニメーション制作はラルケ。『Fate/stay night』だけでなく『月姫』のキャラクターも含めた、可愛くて楽しいお祭りのような内容で、主人公の女難が見どころ。3rdシーズンの特典映像として『Fate/Prototype』のアニメ映像が収録されています。

今後『Fate/stay night』のアニメは、ufotable制作の桜ルート「Heaven’s Feel」が全3章で劇場公開予定。コミカライズも連載されているので、ゲームからでも漫画からでも、または劇場版を待っても良しです。

【マンガ】
作品数が多いため、原作のストーリーをなぞっているものや、現在連載中の作品を中心にラインナップしました。シリアスなものからコメディ色の強いものまで、幅広いのも魅力です。

『Fate/stay night』原作・原案:TYPE-MOON 作画:西脇だっと
「月刊少年エース」で2006年から2012年まで連載、全20巻。セイバールートを軸に他のルートの要素も入った内容になっています。漫画から触れてみたいという方におすすめ。オリジナル要素もあるので、ゲームをプレイした後でもまた違った楽しみがあります。

『氷室の天地 Fate/school life』原作・原案:TYPE-MOON 著者:磨伸映一郎
2006年からスタートし、現在は「まんが4コマぱれっと」で連載中。『Fate/stay night』に出てくる氷室鐘、蒔寺楓、三枝由紀香の三人をメインとした、脇役がクローズアップされている物語。聖杯戦争が始まっていない状況からお話が始まるので、最初は穂群原学園の平和な日常を安心して楽しむことができます。原作の知識がなくとも入り込める作品です。

『コハエース』原作・原案:TYPE-MOON 漫画:経験値
2011年からスタートし、主に「コンプティーク」などで不定期に連載。『月姫』などのキャラクターも交えながらTYPE-MOONを振り返るという趣旨の作品。一部サーヴァントの誕生地でもあります。『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』という『月姫』の琥珀がセイバーのマスターだったら…という連載もあり、単行本も発売中。

『TYPE-MOON学園 ちびちゅき!』原作・原案:TYPE-MOON 著者:華々つぼみ
「コンプティーク」で2013年より連載スタート、2015年から第2期が連載中。TYPE-MOON作品のキャラクターが集結したクロスオーバー学園もので、すべての作品の中で一番登場キャラが多いです。2頭身の可愛いキャラたちが、慣れない学園生活をドタバタしながらも和気あいあいと過ごしています。多くのキャラが悲惨な目に合うTYPE-MOON作品の救済措置ともいえる作品。流血もほとんどなく、キャラたちがきゃっきゃうふふしている姿を見るのが好きな人におススメです。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』原作:TYPE-MOON 著者:ひろやま ひろし
「コンプエース」で2007年から連載、『Fate/stay night』を元にしていますが、全く違う設定の物語。魔法少女になってしまい、力を持つ「クラスカード」を回収することになったイリヤが主人公です。士郎や凛も登場しますが、本作だけのオリジナルキャラもいます。元の設定は忘れて楽しむべし!可愛い女の子の隣には可愛い女の子がいればいいという紳士淑女におススメです。
続編は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』。いずれもテレビアニメ化されています。

『花のみやこ!』原作:TYPE-MOON 漫画:桐嶋たける
個人的におススメな作品。「月刊コンプエース」で2013年から2014年まで連載。ステゴロ最強学園バトル漫画。『月姫』や『空の境界』、『Fate』シリーズの個性的なキャラがモチーフとなった学生たちが登場し、見た目だけでなく性別や性格も変わっていたり…セイバーが元の性別(?)で登場している珍しい作品です。桐嶋たけるさんの新作『MELTY BLOOD 路地裏ナイトメア』では、他の『Fate』シリーズのキャラも活躍しています。

他にも劇場版を控えている『Fate/stay night[Heven’s Feel]』や、『衛宮さんちの今日のごはん』、『Fate/mahjong night 聖牌戦争』など、色々なテーマの「Fate」シリーズがあるので、ぜひ自分だけのお気に入りを見つけてみてください。

次回第3回は「聖杯戦争」や「魔術」など、『Fate/stay night』の世界観や設定について解説します。ボリュームが大変なことになりそうですが、楽しみにお待ちください。

▽プロフィール
よせキヌ
遠坂凛と殺生院キアラをこよなく愛するFate歴小学一年生。「FGO」ではヘラクレス推しでバレンタインイベントでも真っ先にチョコを渡した。マスターになったらランサーかライダーで関羽(男)を呼びたい。諸葛凛の実装を心待ちにしている。