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鈴鹿ファン感で星野一義がホンダの二輪で走る!「半世紀以上の夢」が実現

2017年02月22日 17:32  AUTOSPORT web

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2015年の鈴鹿ファン感謝デーで、中嶋悟と対決した際の星野。今年のファン感では、バイクでのデモランが実現した。
鈴鹿サーキットは、3月4~5日に開催されるモ『鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー』で、星野一義がバイクのホンダRC166でデモランすると発表した。

 毎年モータースポーツシーズンの幕開けを告げる鈴鹿ファン感。例年興味深いイベントが目白押しで、今年は1998~99年F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンの来場をはじめ、ジャン・アレジ親子の来場、さらにGT500やスーパーフォーミュラの走行、中嶋一貴vs小林可夢偉、鈴木亜久里vs土屋圭市等、さまざまなイベントが予定されている。

 そんな鈴鹿ファン感で、さらに見逃せないイベントが開催されることになった。あの星野一義のデモランが実現したのだ。それも四輪レーシングカーではなく、二輪ロードバイク。それもホンダの1964年のグランプリレーサー、RC166というバイクでのデモランだ。

 じつは星野にとって、このホンダのレーサーは「中学生のころからの憧れの存在」だったという。星野は高校卒業後、カワサキのワークスに加入しモトクロスで活躍した後、四輪に転向しニッサン入りを果たし名声を築き上げているが、そのキャリアからホンダの二輪で走るには縁遠い存在になってしまっていた。

 しかし、その星野一義の「子どもの頃からの夢」がこのファン感で実現することになったのだ。今回のデモラン実現には、ホンダ、そしてスーパーGTでは星野がチーム監督を務めているニッサンが趣旨に賛同。快く協力してくれたのだという。まさにメーカーの枠を超えてのイベントと言えるだろう。

 星野は大先輩である北野元(1963年式ホンダRC164)、そして高橋国光(1958年式ホンダRC142)とともに鈴鹿を走ることになる。憧れのホンダのレーサー、そして大先輩たちとの走行は、星野にとって感慨深いものになるはずだ。

「中学生のころ、北野さんや国さんがマン島や世界選手権で活躍する姿を、オートバイ雑誌で毎日のように眺めていた。僕にとってホンダは憧れの存在だった。生まれて初めて買ったバイクもホンダのベンリィ。毎日のように河川敷で練習したよ」と星野はコメントを寄せている。

「その後カワサキワークスに入ったので、ホンダはライバルだったけど、いつか乗ってみたいと思ってた。子どもの頃からの夢は半世紀以上、ずっと持ち続けていたね」

「今回、僕の夢を叶えてくれたホンダや北野さん、国さん、そしてこのデモランに賛同してくれたニッサンの心意気に心から感謝します。本当にありがとう」

 ファン感では、なんと星野一家が総出でデモランを見守る予定だという。「だって、子どもの頃からの夢が叶う瞬間だからね」と星野。モータースポーツファンにとっても、決して見逃せない一瞬になるはずだ。

鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーの詳細はこちら
http://www.suzukacircuit.jp/msfan_s/