ルノーに移籍したニコ・ヒュルケンベルグは、F1と日程のバッティングはないものの、2017年のル・マン24時間耐久レースに参戦する意向はないと述べた。
ヒュルケンベルグは15年、ポルシェLMP1チームに加入し初参戦したル・マンで、ニック・タンディ、アール・バンバーとともに優勝を飾った。ふたりのドライバーは17年、WEC世界耐久選手権に参戦するポルシェLMP1チームのレギュラーに昇格している。
ヒュルケンベルグは16年、ポルシェがル・マンへ3チーム目のエントリーを見合わせたことと、アゼルバイジャンでのF1ヨーロッパGPと日程が重なったことから、参戦を見送っている。
17年、日程のバッティングは回避されたが、ル・マンへの復帰を検討しているのかと尋ねられたヒュルケンベルグの答えは「ノー」だった。
ヒュルケンベルグは、自身の意向は1月に行われたレース・オブ・チャンピオンズでザウバーのパスカル・ウェーレインが負傷したこととは無関係であるとし、移籍初年度となるルノーとの仕事に全力で集中したいからだと説明した。
「パスカルに起こったこととは何も関係がない。もともと、今年はル・マンに出る気があまりなかったんだ」とヒュルケンベルグは付け加えた。
「メーカーのワークスチームと契約をしたということは、そのメーカーとの仕事に専念するということを意味する。メーカーが直接関与していないフォース・インディアでは、ル・マン参戦への障壁も低かったんだ」
「今はこの状態が良いと思っている。ル・マンに出場して戦い、幸運にも優勝できた。だから一旦そこから離れる。将来的には復帰できるかもしれないしね」