2017年シーズン、セルゲイ・シロトキンはルノーF1チームのサードおよびリザーブドライバーに昇格することが決定した。シロトキンは昨シーズン、テストドライバーとしてルノーと契約するとともに、ARTからGP2にも参戦。2年連続でドライバーズ選手権3位を獲得するという、好成績を収めた。
ロシア出身のシロトキンは、テストドライバーとして母国GPのソチとインテルラゴス(ブラジルGP)でフリー走行に参加。またシルバーストンでのインシーズンテストでも、マシンを走行させた。今季のシロトキンはルノーの正式メンバーとなり、すべてのグランプリに帯同する。回数は未定ながらも、フリー走行に参加する予定だ。
ロンドンで開催されたルノーの新車発表会で、サード&リザーブドライバーとして紹介されたシロトキンは以下のように述べている。
「昨シーズン、僕らはともに仕事をして良い経験を得た。それをもとに、2017年シーズンは新しい役割で前進を遂げていく。フリー走行1回目(FP1)を担当することは、僕のプログラムの一部だ。チームがレースに向けた準備をするうえで、FP1が重要な要素であることは分かっている。だから僕の任務は、そのときの自分の最速タイムを出そうとすることよりも、チームの目標をすべて達成することにある」
ニコ・ヒュルケンベルグとジョリオン・パーマーの代役としてのポジションを確保した21歳のシロトキンは現在、来シーズンF1デビューを飾ることに狙いを定めている。
「僕の一番の目標が、2018年シーズンにF1ドライバーとしてシートを獲得することだと言っても誰も驚かないだろうし、それに向けて取り組んでいる。僕はここで学習して、チームにとって有用な人材になるとともに、さらなるチャンスをつかむだけの価値があることを示したい」
パーマーやヒュルケンベルグと仕事をすることで何が学べるかと聞かれると、シロトキンは次のように答えた。
「ニコからか、ジョリオンからか、状況から学ぶかといったことは関係ない。人生では、常に多くの学ぶべきことがある。もし僕が何ひとつ向上しない1日を過ごしたならば、それは失われた1日だ。何をするにしても、このアプローチは決して変えない。当然ながらドライバーやチーム全体の両方から、たくさんの学びがあることを期待している」