KTMのCEOであるステファン・ピエールは、MotoGPクラスで「最も嫌いな競争相手」であるホンダに立ち向かうのを楽しみにしていると語り、ホンダが犯したという違反行為の試みを激しく非難した。
2017年体制発表会に登場したピエール。その質疑応答で、MotoGPクラスに加え新規参戦するMoto2クラスへのエンジン供給の見込みについて質問され、ピエールは2018年までエンジン供給メーカーとなっているホンダに矛先を向けた。
「Moto2はエンジンが凍結されているから、Moto3よりも安く済む」とピエールは答えた。
「私が最も嫌っているライバルのホンダから(エンジンが)供給されるがね。だがそれについては特に問題はない。KTMのカバーで隠してしまうからだ」
「それに聞いたところによるとトライアンフが(19年からエンジンを)供給することになるようだから、素晴らしいね」
ピエールのホンダに対する敵意について詳しい説明を求められ、ホンダが一線を超えたと彼が信じている出来事を例にとり述べた。
昨年初め、ピエールは15年シーズン中、Moto3クラスでエンジンの回転数の制限を超えていたとしてホンダを非難した。そのシーズンでは、ホンダのライダーであるダニー・ケントがKTMのファクトリーライダーであるミゲル・オリベイラを6ポイント差で制し、タイトルを獲得していた。
「ホンダは大きな挑戦相手だが、彼らはいつも規則をごまかそうとしている」
「いつもそうだ。Moto3でもだ。なぜだか分からない。彼らはそんなことをする必要などないではないか」
「だから私はホンダを倒したいのだ」