モビスター・ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは、フィリップアイランドでのオフィシャルテスト最終日、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが走行中に後ろについていたため、レースシミュレーションを断念したと明かした。
ビニャーレスは力強い走りを見せ、3日間の総合トップでフィニッシュ。マルケスにはコンマ294秒の差をつけた。
しかしビニャーレスのテストプログラムに邪魔が入った。マルケスがビニャーレスのあとをつけているとチームが伝え、5周走ったところでレースシミュレーションを中断したのだ。
その後のインタビューでビニャーレスは、なぜマルケスが自分のあとをつける必要があると思ったのか「理解できない」と激しい口調で語った。
「(チームから)マルケスがあとをつけていたと教えられていたけど、僕は走行をやめたくなかったんだ」とビニャーレス。
「最終日はロングランをやるから今度は僕が彼のあとをつけてやる番だと思っていた」
「本当に理解できないよ。彼は自分の仕事をしていてロングランをやっていて、プッシュできないのに……」
「僕は彼を引っ張るつもりはなかった。後ろに彼がいて、僕を偵察しているのが分かっているのに、プッシュし続けるのは無理だ」
「だからロングランは中止しなければならなかった。1分29秒台半ばのタイムをほぼ毎周出せていたので、残念だ」
「マルケスもこの週末はいい成績を出していたと思う。僕たちふたりは他のライダーより一歩リードしているようだから、面白くなりそうだ」
ビニャーレスはチームメイトのバレンティーノ・ロッシにほぼ1秒の差をつけてテストを終えた。マルケスとの揉め事があったものの、ショートランとロングラン両方のペースに満足しているとビニャーレスは語った。
「2度目のランでは疲れが出たが、レース距離の半分以上で1分29秒台で走り続けることができた」
「ロングランではマルクに近かったし、シングルラップでは何度か1分28秒台半ばをだせたから、満足だ」