ジャガーから2016/17年のフォーミュラEに参戦しているアダム・キャロルは、フォーミュラEでの活動に集中するために、今季はWEC世界耐久選手権への参戦を見送ることを明らかにした。
今シーズンからフォーミュラEにワークス体制で参戦しているパナソニック・ジャガー・レーシング。キャロルは、チームが走らせる2台のうち、20号車をドライブしている。
そのキャロルは過去3シーズンに渡り、ガルフ・レーシングUKからELMSヨーロピアン・ルマン・シリーズやWECのLM-GTEアマクラスへ参戦。ベン・ベイカーやチームオーナーのマイク・ウェインライトとともにポルシェ911RSRをドライブしてランキング7位を獲得していた。
しかし、今シーズンは「フォーミュラEに集中するために、WECには参戦しないと決めた」と言う。
「ジャガーでベストを尽くすため、100%集中して臨みたいんだ。(フォーミュラEでの活動は)今年もっともやりたいことだし、願わくば今後も続けていきたいからね」
「チーム全体としていい方向へ進んでいると信じているし、プログラムに参加できることを嬉しく思っている」
「ガルフ・レーシングのスタッフとは素晴らしい経験をしてきた。もし、フォーミュラEとWECのスケジュールが重複していなければ、両シリーズへ参戦していたと思うよ」
なお、ジャガーからフォーミュラEに参戦しているキャロルと、ミッチ・エバンスのふたりは、チームと1年契約を交わしているとみられており、チーム側は17/18年シーズンの契約延長も含む、複数のオプションを有しているとみられる。