ドキュメンタリー番組『昭和の選択 東京大空襲が生んだ“悲劇の傑作”~書家・井上有一「噫横川国民学校」~(仮)』が、3月9日にNHK BSプレミアムで放送される。
「貧」「愛」「心」といった漢字一文字をダイナミックに描いた作品で知られ、戦後に高い評価を獲得した書家の井上有一。昨年には石川・金沢21世紀美術館で生誕100年を記念する回顧展が開催された。
番組では、東京の下町で教師として働き、東京大空襲に直面した井上の若き日の苦しい体験から生み出された1978年の作品『噫横川国民学校』を特集。大空襲の直前に子供たちと疎開先の千葉から東京に戻り、教え子を空襲で亡くした井上が、その悔恨の思いを作品にするまでの軌跡を追う。