2016年、WorldRX世界ラリークロス選手権に参戦したセバスチャン・ローブが、17年もプジョーとともにシリーズ参戦を継続する。
昨年、シリーズへ初めてフル参戦し、第10戦ラトビアRXで初優勝を飾ったローブが今年もWorldRXへ挑戦する。チームは昨年と変わらずプジョー・ハンセンで、プジョーからのワークスサポートも継続となる。
ローブが操るのは17年仕様に改良されたプジョー208WRX。チームメイトは昨年と同じく、若手ドライバーのティミー・ハンセンが務める。また、ティミーの弟でヨーロピアン・ラリークロス選手権で優勝経験を持つケビン・ハンセンも、シリーズ数戦へスポット参戦する予定だ。
「去年はシリーズを通して、さまざまなことを学んだ」とローブ。
「今年はより高い目標を掲げているし、2017年仕様のプジョー208WRXには、優勝争いに加わるだけのパフォーマンスがあると考えている」
「今年も優勝争いは激戦になるだろうから、勝利するのは簡単ではない。ただ、僕のキャリアに、ラリークロスでの活躍を刻みたいと強く願っているんだ」
■自動車メーカーが関心強めるラリークロス。今年は競争激化か
近年、このWorldRXには自動車メーカーも関心を強めており、今季はプジョーのほか、フォード、アウディ、フォルクスワーゲンがシリーズへの関与を強める。
プジョー・スポール代表のブルーノ・ファミンは「セバスチャン(・ローブ)は去年1年間で充分な経験を積んだ。今シーズン、チームのドライバーたちが素晴らしい結果を持ち帰ると信じている」と意気込む。
「もちろん、WorldRXの競争が年々激化していることは承知している。今年は今まで以上に見応えのあるシーズンになるだろうね」
なお、チームが投入する17年型208WRXは、プジョー主導のもとフランス国内で開発が進められているが、チームの運営などはスウェーデンに居を構えるチーム・ハンセンが担当する。