2017年からMotoGPにフル参戦するKTMは2月20日、シリーズ参戦体制を発表。あわせて、MotoGPクラスへ投入するRC16の正式カラーリングをお披露目した。
オーストリアを拠点とするKTMは今季、タイトルを獲得したMoto3クラスのほか、最高峰クラスへ参入。ポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスを起用してMotoGPクラスに6番目のマニュファクチャラーとして参戦する。
また、今季からはMoto2クラスへも活動範囲を広げ、フレーム供給を行っていく。なお、KTMワークス、ワークスサポートとして参戦する全チームにはメインスポンサーとしてレッドブルがつくこととなった。
KTMは昨年8月にMotoGPクラスへ投入するRC16を発表しており、この場でマシンカラーリングを明かしているが、今回発表されたマシンはより深いブルーが使われており、さらに引き締まった印象を与えるカラーリングに仕上がっている。
このRC16は昨年11月に行われた16年シーズン最終戦バレンシアGPにRC16でワイルドカード参戦。テストドライバーのミカ・カリオは予選で20番手につける走りをみせたものの、決勝ではリタイアしている。
以前所属していたテック3でもコンビを組んでいたエスパルガロとスミスは、先週オーストラリア・フィリップアイランドサーキットで行われたMotoGPクラスのオフィシャルテストでエスパルガロが17番手タイム、スミスが19番手タイムを記録。トップのマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ)と1.308秒差に迫った。
エスパルガロは「ブル(雄牛)は少し野生的だけど、よいフィーリングを与えてくれる」とカラーリングの印象を明かすと、「僕たちは大きく前進し、改善し、そのたびに彼ら(上位集団)に近づいているんだ」とテストの感触を語った。
「バイクが進化していると実感するのは素晴らしいことだよ」
MotoGPのオフィシャルテスト3回目は3月10日から3日間の日程でカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる。