20日、東京都内で全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するNAKAJIMA RACINGが記者発表会を行い、ドライバーを務める中嶋大祐とナレイン・カーティケヤンが出席。2017年もチームに残留する大祐が今シーズンに賭ける意気込みを語った。
■まずは1勝を。7年目のシーズンに賭ける大祐の決意
国内トップフォーミュラ参戦7年目を迎える中嶋大祐は、17年シーズンもNAKAJIMA RACINGに残留。エンジニアなどのチーム体制に基本的な変更はないという大祐は、2位表彰台を獲得した16年シーズンを超えるべく、まずは1勝することを目標に戦うと強調した。
「16年シーズン、2位表彰台は獲得しましたが、17年はまず1勝することを目標に戦いたいですね。もちろん、シーズンを通して良い成績を残すことも重要ですが、まずは優勝するところから始めていきたい」と、参戦7年目に賭ける強い思いを語る。
今回チームメイトに迎えたカーティケヤンに関しては「ナレイン(カーティケヤン)とはスーパーフォーミュラでライバルとして戦ってきましたし、僕がイギリスF3でレースをしていた頃に所属していたチームの監督は、かつてナレインのエンジニアを担当していたりというつながりのある間柄です。13日に行われたホンダのモータースポーツ体制発表会の前にも食事に行ってコミュニケーションを取っており、違和感なく仕事を進められるはずです」と述べた。
「エンジニアなどの体制に変更はないので、16年シーズンに見つけた方向性を全員で共有し、これから始まるテストでクルマやドライバー、すべての完成度を高めてシーズンに臨みたいと思います」
ホンダは17年シーズン、これまで使用していたHR-414Eエンジンに換え、新たに『HR-417E』を投入する。スーパーGTのテストですでに新たなエンジンを試したという大祐は「スーパーGTのテストで試したホンダの新エンジンのフィーリングもこれまでとはかなり異なるものだったので、SFのマシンで走らせることが今から楽しみですね」と期待を述べた。
新たにパートナーに迎えたTCSとともに17年シーズンを戦う『TCS NAKAJIMA RACING』。例年以上に勝利を熱望するチームと大祐は3月6日(月)、第1回目の合同テストに臨む。