ヒュンダイ・モータースポーツは2月20日、サーキットレースへの参入を発表。新型ヒュンダイi30をベースとしたTCR車両を開発し、カスタマーチームへ供給する。
ヒュンダイi20クーペWRCやi20 R5などを開発し、ラリーを主戦場としてきたヒュンダイが、サーキットレースへ戦いを挑む。
今回、ヒュンダイが参入を表明したTCRは、“新たなツーリングカーピラミッドの構築”を目指し、かつてWTCC世界ツーリングカー選手権を率いていたマルチェロ・ロッティを中心としたメンバーが作ったカテゴリー。安価なコストを含めて世界中で高い人気を誇っている。
このシリーズにヒュンダイが投入するのは、昨年発表した新型5ドア・ハッチバックのi30をベースとしたマシン。開発・製作はドイツ・アルツェナウにあるヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーレーシング部門が担当する。チームによれば、今年の春から走行テストを開始し、2017年12月中のデリバリーを目指すという。
「我々にとって、サーキットレースへの参入は大きな意味を持つ一歩だ」と語るのは、ヒュンダイ・モータースポーツを率いるミシェル・ナンダン代表。
「TCRレギュレーションは急速に成長を収めており、世界中で地域シリーズが立ち上がっている。WRカーやR5マシンで成し遂げたように、ヒュンダイはTCRでも存在感を示すことができると信じているよ」
「既存のカスタマーサポートを継続しながら開発に取り組むことになる。カスタマーレーシング部門は大忙しになるだろう。しかし、我々はこの競争が激しいカテゴリーでも存在感を発揮するマシンを作り上げられると確信している」
「我々のマシンがTCRシリーズのグリッドに並ぶ姿を早く目にしたい」
また、TCRをプロモートするロッティも「ヒュンダイをTCRファミリーに迎えることができて嬉しく思う。彼らは参戦直後から高いパフォーマンスを発揮するだろう」と参入を歓迎するコメントを残している。