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電気グルーヴが語る、楽曲制作の流儀「悲しみや怒りを無理やり同意させるのはカッコ悪い」

2017年02月20日 19:23  リアルサウンド

リアルサウンド

電気グルーヴ

 3月1日、電気グルーヴがニューアルバム『TROPICAL LOVE』をリリースする。同作は、4年ぶりのオリジナルアルバムで、ゲストに夏木マリ、KenKen(RIZE、 Dragon Ash,、LIFE IS GROOVE)、トミタ栞らが参加した。


 今回の制作にあたり、石野卓球とピエール瀧は3日間の合宿を行い、歌録り以外のほとんどを、Macの音楽制作ソフトGarageBandで作っていったという。そうして完成した『TROPICAL LOVE』は、電気グルーヴの“最高傑作”であると、以下のインタビューの中で石野卓球は語っている。2015年年末から2016年にかけて公開され、ファン以外からも大きな反響のあったドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』を経た、今の電気グルーヴのモードとは。ふたりに話を訊いた。(編集部)


(関連記事:電気グルーヴの歌詞はなぜ気持ちいい? コトバが生み出すグルーヴを考察


・「間違いなく最高傑作だと思います」(石野卓球)


ーー4年ぶりのアルバム『TROPICAL LOVE』が完成しました。


石野卓球(以下、石野):新譜でこういうこと言うのも陳腐なんですけど……新譜と陳腐(笑)。や、ホントに最高傑作ーー電気グルーヴとしては、いちばんの最高傑作というか、ひとつの到達点になったと思います。過去に出したものを並べて、客観的に聴いても。


ピエール瀧(以下、瀧):うん。作った本人が言うんだから間違いないですね。


ーーおお……。


石野:まあ、過去のものっていうのは、CDも売れていた時代だし、ファンの思い入れもあるとは思うけど、そういうのをいっさい抜きにして、単純に音楽のアルバムとして聴いた場合、これはあらゆる点で、間違いなく最高傑作だと思います。


ーーなるほど。制作は、いつ頃からやっていたのですか?


石野:去年の10月3日から始めて……1曲だけ、ちょっと時間が空いてからやったのがあるんですけど、それ以外はもう、11月下旬にはできていましたね。だから、1カ月ちょっとぐらいで、もうほとんど完成して。


瀧:とりあえず、制作のスケジュールは押さえていたんですけど、そうやって決めたレコーディングの時期もきたし、始めますかっていうことで、2人して3日間ぐらい、合宿というか泊まり込みで作業をして。そっからはもう、トントン拍子というか、その3日間の合宿で、結構曲もできたので。


ーー合宿みたいなことって、これまでやっていましたっけ?


石野:昔はやっていました。いわゆる、作曲合宿っていうのを。ただまあ、今回のは、作曲合宿というか、打ち上げを先にやるみたいな感じで……。


瀧:まずは、レコーディング開始の打ち上げをね(笑)。


石野:開会式みたいな(笑)。で、そしたら思いがけず、その開会式で曲ができたから、それをまた祝って、打ち上げをするみたいな(笑)。


ーー(笑)。合宿は、どちらに行かれたんですか?


石野:都内ではないですね。人里離れたところじゃないと、うちら遊んでしまうので。


瀧:まあ、そうだね(笑)。


石野:だから、人里離れた山のロッジというか、そういうところにパソコンとノートと小さなスピーカーを持って行って……。


ーーあ、機材がそろっているスタジオではなく?


石野:そうです。というか、今回のアルバムは、ほとんどGarageBandで作ったんですよ。


ーーえっ? Macに入っている、音楽制作ソフトのGarageBandですか?


石野:そう。まあ、ほとんどと言っても、歌録りとかは別ですけど。でも、96%ぐらいは、GarageBandで作って。だから、今回のアルバムは、ほとんどラップトップだけで作っているんです。仮歌も全部、ラップトップのマイクで録ったし、そのまま残っているものも、結構あるんですよね。


瀧:MacBook Proのマイク、超優秀だったよね。


石野:超優秀だった。MacBookで仮歌を録って、そのあとスタジオにあるNEUMANNのマイクで録ったんだけど、あんまり合わなかったから、もう一回MacBookで録り直したものもあったりして。


ーーそんなに優秀なんですか?


石野:まあ、SkypeとかFaceTimeとかで話すわけだから、声はすごくクリアに録れるんですよ。ただ、録音するときに、カチャってキーボードの音が入ってしまうのと……あと、LRが逆なんですよ。MacBookに向かって録ったあと、再生すると、LRが逆になっているという(笑)。


ーー機材には、あまりこだわらなくなったのですか?


石野:相変わらず好きは好きですけど、今回は別にそういう感じではなかったので。外部の音源も、ヤマハのミニ鍵盤しか使ってないですし、使っている音も全部ソフトだし。それもケーブルが無かったから、ずっとMacBookのマイクの前で、弾きながら録って。そうすると、鍵盤の音がガチャガチャ入ったりするんだけど、その空間の音も入るので、ちょっといい感じで変な音像になるんですよね。で、やっぱり出来合いのサンプルとかでやっていくと、なかなかそういうのが出ないというか。それによって「汚し」みたいなものが生まれたんですよね。やっぱり、お金と手間だけじゃないんだなっていうのは、今回改めて思いましたね。


ーー電気グルーヴとしては、かなり新鮮な試みだったのでは?


石野:試みというほど大したものではないというか、最初にGarageBandを使ったのもメモ代わりに録っておこうぐらいの感じだったんですよね。でも、最終的に、それで最後まで行けちゃったという。


ーーちなみに、その合宿というのは、具体的には、どんな感じだったのですか?


石野:結局、60時間ぐらい連続で一緒にいたんですけど、30年以上一緒にいて、60時間話すことがあるのかって言われたら、それは無いですよ(笑)。無いから作るんです。


瀧:まあ、テーブルの上にラップトップを開いて、その前に2人で座って、ビール飲みながら、ああだこうだ言いながら、途中で寄り道して……で、またその寄り道したやつが、次の曲のパーツになったり「こんなことできるんだぜ」、「へー、すごいね」なんて言いながら(笑)。だから、曲を作ろうと思って、頑張って作っていたわけじゃないんですよね。


石野:そう。だから、うちら、休憩しないんですよ。ずーっと休憩中みたいなもんだから(笑)。


瀧:うん、ノンストップでやってたね。


石野:まあ、途中で気分転換に、替え歌を作ったりはしていたけど。


瀧:あと、酔っぱらって、寝落ちしたりとか(笑)。


ーー(笑)。いわゆる「根詰めて」みたいな感じではなかったと。


石野:うん。やっぱり根詰めて作るようなものでもないというか、そういうのは別にうちらに求められてないし、うちらもやろうとは思わないですから。根詰めて作るのは、やっぱり嫌ですわ(笑)。


瀧:だから、小学生が友だちと家で遊ぶとき、おやつに出てきたカールとかに、「これにマヨネーズつけて食ったらどうかな?」みたいな感じってあるじゃないですか。あれの音楽版みたいな感じですよ。そのベースラインにこっちを乗っけてみたら、「いいねえ」、「合うねえ」みたいな感じというか。で、それを積み上げていったら、アルバムができていたっていう感じですよね。


石野:やっぱり、テンションが上がるんですよね。まあ、瀧がコンピューターをいじるわけじゃないから、音を出すのこっちなんだけど、横で瀧の反応があるから、こっちもアガるじゃないですか。「お前、こういうの好きだろ?」、「好き! それ、たまんない!」っていう(笑)。だから、仕事と言うには、ちょっと申し訳ないというか……。


ーー本当に2人の共同作業というか。


瀧:まあ、仕上げているのは、卓球君ですけどね(笑)。


石野:でも、それを言ったら、バンドとかだって、別に作曲するやつが歌うとは限らないわけで。いろんな関わり方があるんですよね。まあ、昔はレコーディングのほうの比重が大きかったので、何もしないやつが一緒にいるっていうのは、すごく不公平なんじゃないかって思った時期もありましたけど(笑)。でも、今はもう無いですね。


ーーいつ頃から、無くなったんですか?


石野:いつ頃っていうか、お互いの役割を認め合ったっていうのと、そうやって役割分担したほうがうまく転がるっていうのを、お互い理解したんじゃないですか。あと、そっちのほうが面白いっていう。


・「真顔か笑顔で歌える曲のどっちかしかない」(石野卓球)


ーー瀧さんの役者仕事もすっかり定着しましたが、それによって卓球さんとの関係性が変わったり?


瀧:まあ、やっぱり他の現場とは違いますよね。ここまでぶっ飛んだ人は、他のところにはいないっていうのもあるし(笑)。一応、自分のところですからね。だから、そこはストレスなく。逆に、電気グルーヴは、仕事っぽい感じではなくできているので、すごいラッキーなことだと思いますね。芸人さんとかでもコンビとかの場合は、ずっと仕事で一緒だから、いろいろ大変とか言うじゃないですか。そういうのとは違いますよね。


石野:芸人さんって、仲が悪くても人前に出たら、仲が良い体でやらなきゃいけないんでしょ? うちらは別に、そういうのないですから。今日は機嫌が悪いのでとか、さっきケンカをしたのでとか言いながら出ていくことができる。


瀧:うん、できるできる(笑)。


ーーステージも制作も、普段のお二人とギャップがないと。


石野:うん。そもそも、何かを演じるっていうのが……まあ、瀧は役者もやるから、演じるのが仕事でもあるんだけど、電気に関しては、演じるっていう意識じゃないもんね。


瀧:うん。


石野:で、特に俺は演技とかできないから……演じてやるんだったら、いくらでも方向性はあるわけじゃないですか。でも、うちらの場合は、演じるっていうかーーそう、そもそも電気の歌詞には、ひとつルーツがあって。悲しい表情で歌わなきゃいけない曲とか、怒りの表情で歌わなきゃいけないテーマの曲はやめよう。真顔か笑顔で歌える曲のどっちかっていうのがあるんですよね。で、それはやっぱり、芝居をしたくないっていうのがあって。まあ、人前に出たら、別に作り笑顔ぐらい作りますよ。ホントに楽しければ笑うし。でも、悲しい曲を歌うときに、毎回悲しい芝居をするのとか、「それ、ホントに音楽なの?」っていうのがあって。


瀧:歌い手の人と同じ気分、モードにならないと、入り込めない曲ってあるじゃないですか。そういうのとは違うし。だから、演じるっていうのとはちょっと違って、電気のときは、ステージの上って、ちょっとハレの場というか、やっぱテンション上がるじゃないですか。そこでの反応を、リアルタイムにうまいことやるっていう感じなので、もうオートマチックに近いんですよね。


石野:そう。だから、悲しみとか怒りの感情を人に無理やり同意させるのは、すごいカッコ悪いことだとうちらは思っているんですよね。たとえば、フェスで「今から悲しい曲をやります」って言って、みんなが悲しい顔して受け止めるのってさ……家でやれよっていう。


瀧:まあ、フェスのでかいステージとかで悲しいバラードをやったら、1割、2割の人の胸に響く部分はあるかもしれないですけど、一応フェスっていうのは、お祭りの場っていうか、みんなが楽しむために来ているところだったりするわけじゃないですか。


石野:だから、瀧はよく言ってますよ。「今だけは悲しい歌、聴きたくないよ」って。


瀧:ははは。


石野:あそこの「聴きいたく」のところが、すっごい気になるんだよ(笑)。


ーー(笑)。ちょっと話をアルバムのほうに戻しますと、今回のアルバムには今から約2年前にリリースしたシングル曲「Fallin’Down」のアルバム・バージョンも入っていて。そう考えると、結構長期にわたる楽曲が入っているとも言えますよね。


石野:というか、あのシングルが、結構メロウな曲調だったから……それでアルバムの曲順が最初から決まったようなところがあるんですよね。この曲が、この位置(全10曲中6曲目)にあるっていう。まあ、これはみんなも知っている曲だから、それがアルバムのなかのピークじゃないけど、そういう位置に入って……。


瀧:ちょっと窓が開く瞬間の曲みたいなやつね。


石野:そうそう。だから、その曲をこの位置に置けば、アルバムは何とかなるなっていう安心感もあって。それで、他の曲がスーッとできたところもあるんですよね。ただ、それとは逆に、伊集院(光)のために作った「人間大統領」(『伊集院光のてれび』のテーマソングとして書き下ろした楽曲)っていう曲は……。


ーーあれも2015年でしたか。


石野:そう。それも今回のアルバムに入れざるを得ないというか……結局1曲目にしたけど、最初は全然違うところに入れていて。


瀧:ちょっと、浮いてたんだよね。


石野:「Fallin’Down」とは逆だよね。この曲があるっていう安心じゃなくて、この曲、どうしようっていう(笑)。まあ、最終的にはアレンジすることによって、馴染んだんですけど。だから、その2曲が全然タイプの違う曲だったというか……「人間大統領」っていうのは、結構面白いというか、そっちのタイプの曲だし、「Fallin’Down」は、もうちょっとメロウで面白い要素は無い曲なので、その2曲をアルバムに同居させなきゃいけないっていうのが、最初からテーマというか使命としてあったんですよね。で、じゃあ、そのあいだを埋めるものっていうので、自ずと方向性が決まってくるというか。だから、そのどっちかがなかったから、あったほうの曲の方向性で、ガーッと行っちゃってたかもしれないよね。「人間大統領」しかなかったら、もっとふざけたアルバムになっただろうし。


瀧:そうだね。


ーー「人間大統領」と「Fallin’Down」が、アルバムの道しるべになったと。


石野:まあ、アルバムを作ろうって言ったときに、もうすでにあったのは、その2曲なので。


瀧:とはいえ、それがアルバムのすごいコアになっているわけじゃないんですけどね。この町とこの町には寄らなくちゃいけないってことが決まっているようなもので、そこが目的地なわけではない。


石野:そうだね。


瀧:こことここは絶対通るから、じゃあどのルートで行ったらいいだろうかって、途中の風景のこととかいろんなことを考えながら、組み立てていった感じですね。


石野:アルバムっていうのは、レコーディングに入って、そこでできた曲を並べてみて、それをまとめて出すのが、まあ通常じゃないですか。でも、うちらは最初からある程度曲順が決まっているんですよね。というか、ソロで出した『LUNATIQUE』ぐらいから、そういうふうにしているんですけど、そうすると全体の流れもわかるし、必要な曲っていうのも見えてくるんですよね。


ーーなるほど。


石野:で、9曲目に入っている「ヴィーナスの丘」って曲は、最初入ってなくて、その前の「トロピカル・ラヴ」と最後の「いつもそばにいるよ」が続いていたんですけど、あまりにも曲の温度差が激しかったんですよね。で、そのときちょうど「ヴィーナスの丘」を作っていたので、じゃあそれを入れましょうってことになって。ただ、ボーカルはうちらが歌わないほうがいいなっていうのはあって。で、男でもないし、若い女性の感じでもないし、誰がいいかなって思ったときに、(夏木)マリさんのことを思い出したんです。


ーー夏木さんが昨年4月に出したアルバム(『朝はりんごを食べなさい』)に、卓球さんが楽曲提供していましたよね。


石野:そうそう。マリさんとは去年の頭に一緒にやったし……それは今回2曲参加してもらったトミタ栞ちゃんも同じなんだけど、向こうから依頼がきたってことは、とりえずこっちに敵意は無いだろうっていう(笑)。それでマリさんにお願いして。だから、その曲だけ、ちょっとあいだが空いているんですよね。でも、マリさんが歌ってくれて、すごい良かったですね。


・「電気グルーヴは、お化け屋敷というより秘宝館寄り」(ピエール瀧)


ーーDJのセットじゃないですけど、結果的に、すごく流れのある……というか、入口と出口の印象が全然違う、とても不思議なアルバムだと思いました。


石野:ああ、いいですね。そういうの好きです。気が付いたら知らないところに連れていかれるようなアルバム。DJでも、そういうのが好きです。っていうか、DJをやっていて、流れが最悪なアルバムを出したら、もう終わりですよね(笑)。


ーー(笑)。


石野:まあ最近は、シングルを切ること自体が珍しくなってきているというか、昔はアルバムを作る前に、まずはシングル候補を作らなきゃいけないっていうのがあったじゃないですか。シングル向けに、キャッチーなやつを作らなきゃっていう。そういうのが、今は必要ないし、聴き手もあんまり求めてないと思うんですよね。だから、そういう意味では、今回すごいやりやすかったです。曲の長さも、別に気にすることはないし。


ーーなるほど。アルバムの作り方自体が変わってきたと。


石野:うん。まあ、制作という意味では、やりやすくなりましたよね。まわりのスタッフも年下だから、きつく言えばねじ伏せられるので(笑)。


ーー(笑)。冒頭で、卓球さんから「最高傑作」という言葉が出ましたが、実際にできあがったものを聴いて、瀧さんはどんな感想を持ちましたか?


瀧:まあ、「人間大統領」みたいな、いわゆる電気っぽいやつもありますけど、もうちょっと今の若い子たちとかにジャックの多いものというか、もうちょっとみんなが聴きやすいアルバムにはなっていると思いましたね。


ーーというと?


瀧:電気のことを昔から知っている人は、「この部分は電気っぽい」とか「ここはちょっときれいにまとめてるな」とか、そういうふうなことを思いながら聴くのかもしれないけど、そうじゃない、今の若い子たちで、電気の歴史とかは知らないけど、「何か電気グルーヴっていう人たちいるよね」っていう人たちが、もし最初に聴くんだったら、このアルバムかなって思うんですよね。というか、そういう人たちに届くといいなって思っています。


石野:うん。今回のアルバムは、面白いものからメロウなものまで、いろんなものが入っていて。全部、曲調は違うんだけど、やっぱり電気グルーヴの曲っていうふうにはなっていると思うんですよね。うちらがほとんど歌ってない曲でも。それこそ、マリさんに歌ってもらった曲だって。


ーー一昨年末に公開されたドキュメンタリー映画もヒットしましたし、そのあとに出るアルバムとしては、非常に理想的かもしれないですよね。


石野:うん、すごくいいと思います。やっぱり、うちらって、ちょっと掴みどころがないと思うんですよね。


瀧:普段、パーツでしか見ないからね(笑)。


石野:そう。いろんな要素があるし、そこにはウソも混ざっているから(笑)。っていうか、ウソも要素のうちなので、なかなか踏み込んでいけないっていう人が結構多かったんだけど、あの映画のおかげで理解された部分もあったみたいで。まあ、確かにあれは、わからないよね。他のグループとは全然成り立ちが違うというか、そもそも生い立ちが違うから(笑)。


瀧:情報が全然無かったら、ちょっと伏魔殿っぽいよね。このドアの向こう側は、どうなっているんだろうっていう。でも、あの映画のおかげで、どうやら秘宝館っぽいぞってことはわかってもらったというか。お化け屋敷かと思っていたら、意外と秘宝館寄りだったっていう(笑)。



石野:そういうのは、自分の口で説明するもんじゃないから。そういう意味で、あの映画は良かったと思います。まあ、俺たちは別に何もしてないんだけどさ(笑)。(取材・文=麦倉正樹)