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「早く帰る人に仕事を回す」というやり方は絶対ダメ! 非合理的な働き方こそ改めなければならない

2017年02月20日 16:02  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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僕には、嫌いなもの。そして許せないものがたくさなる。勤め人だったころ、特に許せなかったのが、勤務時間外の労働だった。

やっと仕事が済んだから帰ろうと思ったら、上司に「ちょっとこれ手伝ってから帰って」みたいなことを言わることがあり、甚だ心外だった。こっちは自分の仕事を終わらせて、さっさと帰ろうとしていたのに。だからこそ頭を使って効率的に仕事していたのに。このようなお願いをされるのは、もうマジでキツかった。(文:松本ミゾレ)

仕事のできない同僚「不公平だ。残業してるこっちの仕事を手伝え」

人気ブログ「三十路男の悪あがき」。このブログの管理人である三十路男氏が1月下旬、「『早く帰る人に仕事を回せばいい』なんていう会社は潰れてどうぞ」というエントリーを更新した。

この内容に結構同情してしまったので、こちらでも紹介していきたい。三十路男氏は、「どの会社にも定時になったら早く帰る人っていますよね」と切り出し、どこの職場にも「自分は残業してるのにズルい」と感じる人がいると指摘する。

ある日、上司から「会議室に来て」と言われた三十路男氏。どんな相談があったのかと思えば、同じ職場で働いている40代女性から「私は遅くまで残業してるのに、三十路さんは毎日早く帰っている。不公平だから自分の仕事を少し回して欲しい」という要求があった、というのだ。

こんな厚かましい要求をいちいち上司に言うこの女性、本当に始末に終えない。なんで他人の仕事を肩代わりしなきゃならないのか。なんで自分の仕事を定時で切り上げて帰ることを責められないといけないのか。

効率的な仕事ができない人の分も頑張ることの無意味さ、虚しさ

上記の女性からの要求に対して、三十路男氏は「聞いた瞬間、笑いしか出なかった」と感想を書いているが、その理由は、彼もまた、別にそこまで早く帰宅していない実情があることに起因する。「毎日子どもの寝起きと寝顔しか見られない生活をしているのに『早く帰ってるから』とか狂っとる」と綴る。

話はこれだけに留まらない。三十路男氏はこの滅茶苦茶な言いがかりを投げかけた女性の仕事を引き受けたというのだ。その結果、件の女性が半日かけてやっていた仕事は、たった2時間のうちに終わってしまったという。

「2時間で終わる仕事をダラダラ半日かけるから帰るのが遅くなる」とは三十路男氏の弁であるが、まさにその通り。まあ、不平不満を言う人って口ばかりで手が動いていないから、なんとなく実際に仕事を手伝う前に察しは付いていたように思えるけど。

はてなブックマークにも「やたら残業している人の中には『5時から本気出す』みたいな人がけっこういますよね」というコメントがあったが、まあ結局そういう人が多いということなのだろう。

三十路男氏は、文末で「仕事を効率よくこなして早く帰る』は働き方として最も褒められるべき姿です」と力説している。職場には仕事をしに来ているわけなんだから、その仕事を効率的に終わらせるための方法を個々に模索するのは、全く正しい姿である。それもせずに、自分より先に帰る人に不平を言うなんてのは、おかしな話だ。

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