2月20日、東京都内で全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するNAKAJIMA RACINGが日本タタ・コンサルタンシー・サービシズとともに記者発表会を行い、2017年から『TCS NAKAJIMA RACING』というチーム名で新たに参戦すると発表した。
すでに2月13日に行われたホンダのモータースポーツ体制発表会で明らかにされたとおり、中嶋悟総監督率いるNAKAJIMA RACINGは、中嶋大祐が64号車、そして新たに加入したナレイン・カーティケヤンが65号車をドライブすることが決まっている。
そんなチームに、心強いパートナーが就くことになった。ITサービスやコンサルティング、ビジネス&デジタルソリューションをグローバルに手がける、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)がチームのタイトルスポンサーに就任。新たに『TCS NAKAJIMA RACING』とチーム名が改められたのだ。スーパーフォーミュラでNAKAJIMA RACINGにタイトルスポンサーが就くのは2009年以来だ。
TCSはニューヨークシティマラソン等にも協賛する世界中で活躍する大企業で、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズはタタ・コンサルタンシー・サービシズと三菱商事の合弁会社。TCSとNAKAJIMA RACINGは、冠スポンサーとして以外にも、TCSの本業であるITに関する豊富な知見と技術力を活かし、テクノロジーパートナーとしても参画。TCSのエンジニアもサーキットを訪れたりなど、ITを使った活動を行っていくとしている。
「今後はファクトリーに訪れたり、モータースポーツやスーパーフォーミュラの人気拡大など、TCSの専門を活かした活動を行っていければ」とアムル・ラクシュミナラヤナンTCS代表取締役兼社長。
この日、TCS本社で行われた記者発表会には、新たにTCSのロゴが組み合わされたカラーリングをまとったSF14・ホンダも展示された。車両はこれまでのNAKAJIMA RACINGのマシンにも使用されたダークブルーを基調とし、TCSの爽やかなブルーとTCSロゴが組み合わされたものとなった。
「私たちTCSは、中嶋悟総監督が率いるTCS NAKAJIMA RACINGの挑戦に、デジタルの力で貢献できることを大変嬉しく思っています」とラクシュミナラヤナンTCS社長はコメントした。
「TCSがもつスポンサーシップで一貫して取り組んでいけるように、パートナーやサポーターのみならず、幅広い関係者にまでより行き届いた体験をしていただけるよう、私たちの強みであるデジタルをフルに活用していきたいと考えています」
また、中嶋悟総監督は「モータースポーツを通じて、TCSとお互いに協力していくなかで、発展できる関係を築いていけるよう今シーズンに臨んでいきたいと思っております」と笑顔で語った。
「また、お互いの強みを活かし、多角的視点からモータースポーツ活動体制まとめのさらなる進化を目指し、より精進していきたいと思っております」
この日は大祐、ナレインともに真新しいレーシングスーツに身を包み登場。ふたりともに「TCSとの新しい形でのパートナーシップで勝利を目指したい」と意気込んだ。ここしばらくチームは勝利から遠ざかっているが、「もう一度NAKAJIMA RACINGの強い姿をみせたい」と中嶋悟総監督。新たなパートナーとともに頂点を目指す。