バレンティーノ・ロッシはヤマハのチームメイト、マーベリック・ビニャーレスにかなりの差をつけられてテストを終えた後、フィリップアイランドのテストの締めくくりについて“満足とは言えない"と認めた。
ビニャーレスはテストの2日目と3日目でトップタイムを記録。一方、ロッシはビニャーレスからコンマ921秒遅れの11番手でテストを終了した。
ロッシは可能な限りのファステストラップを追い求めるよりは、ユーズドタイヤでのレースペースに集中していたと強調すると同時に、来月のカタールの最終テストはより内容を練る必要があると認めた。
「レース後半のペース調整に多く時間を取ったのは、昨シーズンその面で苦しんだからなんだ」とロッシは語った。
「僕たちはかなり違う事を試してみたけど、結局それほど改善しなかったから、また他のことを試す必要がある」
「バイクはいい面を持っていると思うよ。特にエンジンがね。でもこのテストがセパンでのテストより僕にとって難しかったことは確かだね」
「あまり満足していないし、もっとうまくできるよう努力する必要がある」
テストの総評を求められたロッシは次のように答えた。
「僕たちは古いタイヤを履いたバイクのフィーリングを改善する事に多く取り組み、多くのデータをとって困難な仕事をしたが、結局問題を解決できなかった」
「だから僕たちはカタールに向けて、なにか他のことを試さなきゃならない」
テストへの複雑な思いがあるものの、ロッシは今週始めにタイトル争いの最有力候補と自らランク付けた、トップのビニャーレスとレプソル・ホンダのマルク・マルケスから自身はそう遠くないと感じている。
「僕は結構近いんじゃないかな。フィリップアイランドは変わったコースだったけど」
「ここでも、マレーシアのようにトップはマルケスとビニャーレスだった。僕たちは彼らの域により近づくよう努力しなければならないだろうね」
「僕たちはおおよそ近いところにいると思う。僕はマレーシアで最後にいいタイムを出すことができたしね」
「トップライダーとの差を見たら、ちょっと劣っているかもしれないね」