モンスターエナジーNASCARカップは2月19日、エキシビション戦の『アドバンス・オート・パーツ・クラッシュ』がデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われ、ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が最終ラップで逆転優勝を飾った。
2004年からタイトルスポンサーを務めてきた米携帯通信会社スプリント・ネクステルに代わり、今季からモンスターエナジーがスポンサードするNASCARカップシリーズ。
シリーズ自体は2月26日のデイトナ500で開幕するが、そのシリーズ開幕前に賞典外のエキシビション戦として行われたのが、ランダムに選ばれた17台で争われたクラッシュだ。
75周で争われるレースは当初、現地18日(土)にナイトレースとして開催される予定だったが、雷雨により延期。翌19日(日)の11時30分にスタートが切られた。
レースではポールポジションのブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)と新型カムリを操るデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が激しいトップ争いを展開する。
そしてハムリンがラップリーダーで迎えたファイナルラップ、ターン1でケゼロウスキーがハムリンのイン側に飛び込むと、両者は接触。大きなクラッシュには至らなかったが、2台揃ってポジションを下げてしまった。
この隙を突いて、3番手につけていたロガーノがトップに浮上すると、そのまま逃げ切りトップチェッカー。フォードに2004年以来となるエキシビション勝利をもたらした。
レース後、ビクトリーレーンにマシンを進めたロガーノは「とてもクールなクラッシュの勝ち方だったと思う。去年はあと少しというところで勝利を逃したから、勝つことができて最高だよ」と喜びを語った。
2位争いは3台が横並びでチェッカー。2位をカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が、3位をアレックス・ボウマン(シボレーSS)が、4位をダニカ・パトリック(フォード・フュージョン)が獲得している。
また、レース前には12台によるデイトナ500のポールポジション争いが行われ、チェイス・エリオット(シボレーSS)が、1989~90年のケン・シュレーダー以来となる2年連続ポールを獲得。0.002秒差でデール・アンハートJr.(シボレーSS)が2番手に続いた。
モンスター・エナジー・NASCARカップは、23日(木)に行われる2度のカンナム・デュエルで13番グリッド以下が決定。26日(日)の現地時間14時に開幕戦デイトナ500のスタートが切られる。