WEC世界耐久選手権に参戦するフェラーリは、ワークスチームのAFコルセからジャンマリア・ブルーニが今年6月に離脱すると正式に発表。また、ライバルチームのポルシェはブルーニと契約したことを明らかにしている。
ブルーニの離脱について、フェラーリは声明文で「互いに合意した上の関係解消」であると強調。今年6月末でチームを去るとしている。
また、これにあわせる形でポルシェはリリースを発表。GTワークスチームの体制強化のため、ブルーニと契約したと明らかにした。チームによればブルーニは6月からテストに参加し、7月からは北米でレース活動に従事するという。
ポルシェ・モータースポーツの責任者を務めるフランク=シュテッフェン・バリサー博士は「トップGTドライバーのひとりであるジャンマリア・ブルーニをチームに迎えることができ嬉しい限りだ」とコメントする。
「彼が(チームに)加わるのはシーズン後半からだが、間違いなく我々のワークスチームに馴染むはずだ」
なお、フェラーリはブルーニの後任候補としてアレッサンドロ・ピエール・グイディとGP3ドライバーのニック・デ・ブリズ、DTMドライバーのミゲル・モリーナ、AsLMSアジアン・ル・マンに参戦しているアレックス・リベラスの4名を招集し、イタリア・バレルンガでテストを行っていた。
そのなかで後任の座を射止めたピエール・グイディはフェラーリと、姉妹ブランドのマセラティと10年以上のコネクションを持つドライバーだが、ワークスドライバーを務めるのは今回が初めてのこと。
ピエール・グイディは、ジェームズ・カラドともにAFコルセの51号車フェラーリ488GTEをドライブする。