フォーミュラEは2月18日、第3戦ブエノスアイレスePrixが行われ、予選3番手からスタートしたセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)が優勝。今季開幕から3連勝を飾った。
決勝前に行われた予選セッションでは、フリー走行中にクラッシュしたルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)がジャン・エリック・ベルニュ(テチーター)を0.267秒差で抑えきりトップタイム。自身初のフォーミュラEポールポジションを奪ってみせた。
迎えた決勝、ポールからスタートしたディ・グラッシは、ルノー製パワートレインユーザーのベルニュ、ブエミによる猛攻を防ぎきれず、3周目には3番手まで後退してしまう。
これでトップにはベルニュが浮上したが、6周目の1コーナーへ向けたブレーキングでブエミにオーバーテイクを許してしまい、2番手にポジションを落としてしまった。
首位に浮上したブエミは、直後からリードを拡大。18周目にピットインするまでに5秒近いギャップを構築してみせる。
追いかけるベルニュもレース終盤には2秒差まで迫ったものの、ブエミは最終ラップにファステストラップを刻む走りで反撃。そのままトップでチェッカーを受けた。
「今日は気温が高く、いろいろなことをマネジメントしながらのレースだった」とブエミ。
「特にバッテリー温度の管理が重要だったね。レース序盤はライバルの様子を見ながら走って、勝てると確信できたよ」
「ただマシンを乗り換えてからはブレーキングに問題を抱えてしまった。ブレーキング時にまっすぐ走らないマシンになっていて、まともに運転できる状態ではなく、苦労してしまった」
「フォーミュラEでは飛ばしすぎないことが重要なんだ。いつセーフティカーが導入されるか分からないから、残りの電力には余裕を持たせる必要がある。少しミスしてもすぐに挽回できる程度にギャップを築いておくことが勝利の鍵だよ」
開幕3連勝を飾ったブエミはドライバーズランキングでポイントを75点に伸ばした。ランキング2番手のディ・グラッシとは29点差となっている。
ベルニュに続く3位はピットイン前、一時5番手までポジションを落としていたディ・グラッシが獲得。4位にはニコラ・プロスト(ルノー・e.ダムス)、5位にはネルソン・ピケJr.(NextEV TCR)と続いた。
16/17年のフォーミュラE第4戦メキシコシティePrixは4月1日に予選・決勝が行われる。