2月19日、日産自動車/ニスモは神奈川県横浜市の日産自動車グローバル本社ギャラリーで、集まったファンに向けて2017年の活動計画発表会を行った。
例年ニッサン/ニスモでは、事前にその年のモータースポーツ体制を発表した後、改めてファンに向けてスーパーGT参戦ドライバーやチーム監督が登場しあいさつを行っているが、今年も早朝から日産グローバル本社ギャラリーに集まったファンに向け、午後1時からイベントがスタートした。
発表会では、ニスモの片桐隆夫社長から改めてファンに対して、スーパーGTにおける活動、そして世界中のレースで活用されるカスタマースポーツプログラムについて説明した後、「昨年はGT500クラスであと一歩でタイトルを逃し、悔しい思いをしてしまった。ただ、8戦中5勝は素晴らしい結果だと思う」と16年シーズンを振り返った。
「今年はニッサンGT-Rニスモの優れた空力の考え方を進化させた、ニッサンGT-RニスモGT500で、タイトルを必ず奪還する強い意志でシリーズに臨みたい」と片桐社長は、今季のスーパーGT王座奪還を誓った。
また、ニッサン系チームの田中利和総監督も「いよいよ2017年シーズンが始まります。昨年はGT500、カスタマースポーツともに悔しい思いをしました。しかし、GT500では過去にレギュレーションが変わった年はニッサンが必ずタイトルを獲っている。今年は必ずチャンピオンを獲る強い決意でいます」と語った。
田中総監督が「ドライバー以上に、監督たちがかなり鼻息が荒い」というチーム監督たち、そして8名のGT500ドライバーも、体制発表の説明に続いてステージに姿をみせた。また、この日はスーパー耐久に挑む藤井誠暢、そしてニッサンGT-RニスモGT3のエボリューションモデル開発を担う、柳田真孝とミハエル・クルムも登壇している。
「ライバルたちもかなり力を入れてくると思いますが、今年はここにいる全ドライバーがチャンピオンを目指します。最終戦までぜひ応援よろしくお願いします」というのは、ドライバーを代表してあいさつしたMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生だ。
ステージには、新たにカラーリングされた2017年仕様のMOTUL AUTECH GT-Rと、GT300クラスのB-MAX NDDP GT-Rが展示された。今季からカラーリングのパターンも変更され、新鮮な印象となっている。2017年仕様のGT500マシンでフルカラーが施された車両が公開されたのは初めてのことだ。
この日の日産グローバル本社ギャラリーには、過去のレーシングカーも展示されるなど、モータースポーツ一色に。活動計画発表会に続いてトークショー等のさまざまなイベントが開催され、ファンとのふれ合いが続いた。