名古屋に本拠をおく株式会社アイカーズは、『EIcars BENTLEY TTO(アイカーズ・ベントレー・テラモト・テクニカル・オフィス)』を結成し、井出有治と阪口良平を擁しベントレー・コンチネンタルGT3でスーパーGT300クラスに参戦すると正式に発表した。
アイカーズは、愛知県下でベントレーをはじめアウディやフォルクスワーゲン、BMW等のディーラーを展開する企業。今回、ベントレーのブランド訴求やレース参戦を通じたスタッフの一体感、モチベーション向上を目指し、14年にヨーロッパでレースデビューしたベントレー・コンチネンタルGT3をついにスーパーGTに持ち込むことになった。
WRC世界ラリー選手権で多くの名車を生み出してきた鬼才クリスチャン・ロリオーがデザインし、Mスポーツが製作したベントレー・コンチネンタルGT3は、4リッターV8をフロントに搭載。車重も市販車から大幅に削られ、高いパフォーマンスを発揮しているGT3カーだ。
エントラント代表には、株式会社アイカーズの坪内隆幸代表取締役が就任。かつて多くのGT500チームでエンジニア等を務めたり、F1でも活躍したテラモト・テクニカル・オフィスの寺本浩之代表がチーム監督を務める。また、チーム運営に係わるスタッフも過去のさまざまな経験を活かせるベテラン陣が加わり、スムーズにスタートができる体制を整えているという。
ドライバーラインアップも注目だ。Aドライバーには、世界中のレースで多くの活躍をみせてきた井出有治が決定。井出は2015年にUPGARAGE BANDOH 86で参戦して以来のスーパーGT復帰となる。
Bドライバーには、昨年までGULF NAC PORSCHE 911をドライブしていた阪口良平が決定した。阪口はスーパーGTはもちろん、スーパー耐久等でも非常に多くの実績をもっており、井出とのコンビはドライバー面で高い信頼性を示しそうだ。
ベントレー・コンチネンタルGT3はこれまでGTアジア等で日本のサーキットを走ったことはあったものの、スーパーGT参戦はEIcars BENTLEY TTOが初。ゼッケン117のベントレーは、大混戦のGT300クラスに新たな風を吹かせてくれそうだ。
EIcars BENTLEY TTO チーム体制
エントラント代表:坪内隆幸(株式会社アイカーズ 代表取締役)
チーム監督:寺本浩之(株式会社テラモト・テクニカル・オフィス)
ドライバーA:井出有治
ドライバーB:阪口良平
参戦車両:ベントレー・コンチネンタルGT3
車両登録名:EIcars BENTLEY GT3
ゼッケン:117