お金を稼ぐ力がある人はどこでもやっていけるというのは真理だろう。
それは企業に属していても、独立していても同じ。資金0だとしても、最終的には稼げてしまう。
では、そんな力を身に付けるにはどうすればいいのだろうか?
『0でも億万長者 非常識な3つの稼ぎ方』(アイバス出版刊)の著者である坂本好隆さんは、三度の失敗を経て、Amazonを使った転売ビジネスで成功をおさめた人物。
本書では坂本さんの半生から、どのようにネットで儲けを出してきたか、そして億万長者になるための「非常識な稼ぎ方」を教えてくれる内容となっている。
彼が教えてくれる「稼ぐ力」を身に付けるマインドとは一体なんだろうか? お話をうかがった。
■まずは「安く買って高く売る」ではなく「安く買って安く売る」
――3冊目となる『0でも億万長者 非常識な3つの稼ぎ方』を上梓されました。1冊目はAmazonを使った転売ビジネスの方法、2冊目はネットビジネスのノウハウ+マインド的な側面を書かれていましたが、今回は網羅的な内容となっています。
坂本:この本のテーマは、表紙にも書いてあるように、健康や自由時間、夢といった願望を叶えるためにすべきことです。それは、「0でも億万長者」とあるように、元手が0でもできるんですね。資金がなくても億万長者になれる道筋をこの本で示したつもりです。
――坂本さん自身、第1章の「大逆転人生」でも明かしているように、三度“地獄”を見ながら、その度にゼロから復活しているんですよね。
坂本:そうなんですよ(笑)。7~8年おきに地獄がやってくるんですけど、その度に起き上がっていますし、何より再起を図って、結果的にその前よりも成長できているんですよね。だから、読者の方々に「こういう人がいるんだ」と勇気づけられればと思っています。
――また本書では、これまでのAmazonを使った転売ビジネスから広がり、メルカリやQoo10といったネットサービスを使ったビジネスを紹介していますね。
坂本:最初の本ではAmazon転売がメインでしたが、その頃からかなり変化しています。メルカリやQoo10はまさに新しく出てきたマーケットで、その中で儲けるための方法もさまざまなものが出てきています。
実際のところ、このマーケットの移り変わりは激しいものがあります。いつも半年先の未来予想図を考えてマーケットを見ているのですが、頻繁にその予想図を修正しなくてはいけないくらいです。ただ、そういった変化に気づく癖付けができていれば、稼ぐことができるはずなんですね。
――第4章でご説明されていた、「安く買って高く売る」という転売ビジネスの定説をくつがえす「安く買って安く売る」というある意味非常識なビジネスの方法も、変化に対する気づきから出てきたものなんでしょうか。
坂本:そうです。確かに「安く買って高く売る」というのは、転売ビジネスの基本です。これができなければ儲けは出ません。
ただ、今は「安く買って高く売る」だけではなくて、「安く買って安く売る」というやり方も儲けるために必要だということなんです。そこに気づくには、自分がやっている転売ビジネスを「ネットショップ」として捉える必要があります。
ネットで物を売り買いする上で、重要視されている指標が値段のほかにもあるんです。それは評価であったり、取引件数といったものです。ようは信頼ですね。それが高くなれば、ある程度値段が高くても買ってくれるようになる。
だから、最初に商品を出した時はまずその指標を上げることから始めて、自分の店を売れる店にすることが、爆発的に儲けるための近道になりえるんです。
――先を見て、どのくらい儲けたいかを考えた時に、必ずしも「いきなり大きな利益が出る」ことが正解ではない、と。
坂本:そうですね。2倍、3倍売れるショップを作るように仕込むんですよ。
また、Amazon、メルカリ、Qoo10といったそれぞれのマーケットで転売ビジネスをやっていると、それぞれに特殊な仕様があることに気づくはずです。評価を上げるにはどうすればいいか、とか。
もちろんそれをマーケット側が教えてくれることはないですけど、私はその仕組みが分かっているので、売れるネットショップをどんなマーケット上でも作れるわけです。
だから、転売ビジネスをされている方やこれからしようとしている方は、「ショップ」を運営すると考えた方がいいかもしれません。たくさん売ることをまず考えて、ライバルたちよりも売れる店作りをする。長い目で見ると、そちらの方が断然儲かります。
(後編に続く)