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ニッサン/ニスモ、今季もグローバルにプロトタイプカー用エンジンを供給

2017年02月17日 18:12  AUTOSPORT web

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デイトナ24時間を戦うエクストリーム・スピード・モータースポーツ。ニッサン/ニスモのVR38エンジンを積む。
日産自動車とニスモは2月17日、2017年のモータースポーツ活動計画について発表し、WEC世界耐久選手権をはじめとしたさまざまなスポーツプロトタイプカーレースに、エンジン供給を行うと発表した。

 ニッサン/ニスモでは、これまでも世界各地で開催されてきたLMP2用エンジン・VK45DEで多くの勝利を収めてきたが、2017年からLMP2用エンジンはワンメイク化された。ただ、逆にカスタマーレーシング・エンジンサプライプログラムとして、多くのカテゴリーに供給を行っていくとしている。

 まずWEC世界耐久選手権では、すでにバイコレス・レーシングから発表があったとおり、LMP1クラスに参戦するCLM P1/01に、かつてニッサンGT-R LMニスモに搭載されていたハイパフォーマンスな3リッターV6ターボエンジンのVRX30A evo.を供給。技術支援を行う。

 また、アメリカのIMSAスポーツカー・チャンピオンシップには、新たにDPi車両向けにGT3仕様をベースとしたVR38エンジンをエクストリーム・スピード・モータースポーツに供給。すでにシリーズは開幕しているが、2台が参戦している。

 一方、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズやアジアン・ル・マン・シリーズ等で開催されているLMP3車両向けに、すでに3年間で111基供給した実績があるVK50エンジンを供給。ニッサンでは、LMP3の人気が今後も拡大し、グリッドでのニッサンの存在が増すとしている。

「DPiやWECのLMP1、LMP3各シリーズ等、世界各地の著名なレースで各チームが好成績をあげられるよう、戦闘力の高いレーシングエンジンと、LMP2で培った技術支援を提供していきたいと考えています」とニスモの片桐隆夫CEOは語っている。