マイナビは、2月16日、2018年卒業予定の大学生・大学院生を対象とした「2018年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」の結果を発表した。安定志向の学生が多く、出世や起業よりも幸福な家庭を望む学生が多いことや、結婚後に共働きを望む学生が増えていることが明らかになった。
調査の対象になったのは、マイナビ会員の大学3年生および大学院1年生で、3942人(男子1365人、女子2559人)から回答を得た。
安定志向進む?「愛する人と結婚して子供ができ幸せに暮らす」が理想
最近はワークスタイルが多様化しているが、どういった働き方をする人が「かっこいい」と思うだろうか。
異性の働き方について、それぞれの働き方をどう思うのか質問したところ、「時間内に仕事を終え、積極的に子育てする」男性を「すごくかっこいい」、「まあまあかっこいい」と回答した女性は、合わせて91.3%に上った。
また「子育てに専念するため育児休暇を取得する」をかっこいいと回答した人も78.1%に上っており、女子学生が子育てに積極的な男性を評価していることが明らかになった。
残業については、「時間内に仕事を終え、一切残業しない」男性をかっこいいと思う女子学生は70.2%で、「毎晩遅くまで残業し、トップの成績を上げている」の57.0%を上回った。
男子学生も「積極的に子育てする」(88.6%)、「育児休暇を取得する」(80.5%)女性をかっこいいと思う割合が高く、男女ともに子育てにも積極的な異性をかっこいいと思うようだ。
「理想とする『将来の自分』像」としては、「愛する人と結婚して子供ができ幸せに暮らす」を選ぶ人が男子27.2%、女子40.1%で、男女ともに最も多かった。この回答が、「出世して社長・役員になる」や「起業して成功を収める」を上回っており、学生の安定志向が露わになった。
女子の4人に1人「相手の収入のみで生活するのが望ましい」
結婚後の仕事については、「夫婦共働きが望ましい」と答えた学生が男女ともに最も多く、男子49.5%、女子65.7%に上った。
共働きを希望する理由は、男子では「結婚相手が仕事を続けたいならその意思を尊重したいので」が最も多く、女子では「仕事を続けることが生きがいになると思うから」が最多だった。
「主に自分の収入のみで生活するのが望ましい」という回答は男子では42.3%で、その理由は「結婚相手には苦労をかけたくない(楽をしてほしい)から」が最も多かった。やはり自分の収入で家庭を支え、妻が働かなくてもいいようにしたいという男子学生が一定数いるようだ。
「自分の収入のみで」と回答した女子も1.3%いた。理由としては「結婚相手には家事や子育てに専念してほしい」というのが理由のようだが、専業主夫の夫を希望する女性も増えているということだろうか。
逆に「相手の収入のみで生活するのが望ましい」と答えた女子は25.0%ほどいた。「家事や子育てに専念したい」ということらしいが、復職の難しさや離婚のリスクを認識しているのかどうか気になるところではある。