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ニッサン/ニスモ、17年のGT3活動概要を発表。千代がブランパンに再挑戦

2017年02月17日 17:42  AUTOSPORT web

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熾烈な戦いが展開されるブランパンGTシリーズ。ニッサンGT-RニスモGT3は今季も1台が挑む。
日産自動車とニスモは2月17日、2017年のモータースポーツ活動計画について発表し、ニッサンGT-RニスモGT3を使ったグローバルモータースポーツ活動について発表した。

 ニッサンGT-RニスモGT3は、世界中で活況を呈しているFIA-GT3規定用のレーシングカーで、2012年からマーケットに投入され、15年には世界各国のレースで多くの勝利やチャンピオンを獲得した。ニスモでは、2017年も継続してカスタマーサポートや車両供給、技術支援を行う。

 スーパーGT300クラスでは、若手ドライバーの育成に主眼をおいたNDDP Racingとして参戦。3号車のニッサンGT-RニスモGT3は、長谷見昌弘監督の下、星野一樹/高星明誠というコンビでB-MAX NDDP GT-Rという車名で参戦する。タイヤはヨコハマだ。

 一方、スーパー耐久では2016年にチャンピオンを獲得したKONDO Racingのスリーボンド日産自動車大学校GT-Rが継続参戦。連覇を目指す。今季はゼッケン1番をつけ、近藤真彦監督の下で藤井誠暢の参戦が決定。残りのドライバーは今後アナウンスされるという。

 また、ヨーロッパで最大規模を誇るブランパンGTシリーズにも、エンデュアランスカップにRJNから1台が参戦することになった。『Team RJN NISSAN』というチーム名で参戦する車両には、アレックス・バンコム、ルーカス・オルドネスというおなじみのメンバーに加え、GT500クラスにも参戦する千代勝正が復帰することになった。今季はスーパーGTとブランパンGT・エンデュアランスカップの日程が重なっておらず、参戦が実現したと言えるだろう。

 さらに今回の発表では注目の記述があった。ニッサン/ニスモでは、競争が激化するGT3マーケットでの大幅な戦闘力向上を目指し、ニッサンGT-RニスモGT3のエボリューション車両の開発着手を明らかにした。開発ドライバーは、今季スーパーGT300クラスでアウディを駆ることが決定している柳田真孝と、ニスモアンバサダーも務めてきたミハエル・クルムが加わる。

「今年はグローバルなカスタマーレーシングプログラムを強化していきます。世界各国で戦うニッサンGT-RニスモGT3の技術支援と並行して、エボリューション車の開発にも取り組みます」と語るのはニスモの片桐隆夫CEO。

「欧州メーカーや新たに投入されてくるライバル勢など、数あるGT3車両のなかからGT-Rを選んでいただけるよう、戦闘力の高い車両といたしますので、こちらもご期待ください」

ニッサン/ニスモ カスタマーレーシングプログラム活動概要
●ブランパンGTシリーズ エンデュランスカップ
Team RJN NISSAN
監督:ボブ・ネヴィル
クラス:プロ
ドライバー:千代勝正/アレックス・バンコム/ルーカス・オルドネス
タイヤ:ピレリ

●スーパーGT300クラス
NDDP RACING
ゼッケン:3
監督:長谷見昌弘
ドライバー:星野一樹/高星明誠
車名:B-MAX NDDP GT-R
タイヤ:ヨコハマ

●スーパー耐久
クラス:ST-X
ゼッケン:1
チーム:KONDO Racing
監督:近藤真彦
ドライバー:藤井誠暢/TBA
車名:スリーボンド日産自動車大学校GT-R