ウイリアムズF1チームは、技術部門再編の一環として、空力責任者にディルク・デ・ビアを任命した。
2016年の夏までフェラーリで空力部門の責任者を務めていたデ・ビアは、3月1日からウイリアムズのファクトリーで仕事を始める予定だ。
16年シーズン終盤にジェイソン・サマービルが離脱したことで、デイブ・ウィーターが一時的にウイリアムズの空力部門の責任者となっていたが、デ・ビアが着任次第、副チーフの役割に戻ると思われる。
ウイリアムズの副代表を務めるクレア・ウイリアムズは「ディルク(デ・ビア)のような幅広い経験を持つ人材をウイリアムズに迎えられ、私たちはとても嬉しく思っています」と述べた。
「ウイリアムズをグリッドの上位へ押し戻すための継続的な取り組みにおいて、F1で何年ものあいだ空力部門の責任者として過ごした彼の知見と専門知識がチームにとって重要な財産となることは疑う余地がありません」
デ・ビアはF1において豊富な経験を持っている。08年にルノーに加入する前は、ザウバーの空力部門にも所属していた。
ルノーで5年間空力部門を率いた後、デ・ビアは13年にフェラーリへ移籍した。
「デイブ・ウィーターやウイリアムズの空力チームと仕事をして、シーズンを通してマシンの開発を進めることを楽しみにしている」とデ・ビアは語った。
ウイリアムズは16年、マシンの開発に苦戦し、コンストラクターズ選手権で5位に落ちたことから、技術チームの強化に熱心に取り組んでおり、デ・ビアの加入はその最新の動きである。
チーフテクニカルオフィサーだったパット・シモンズが16年末に離脱し、3月初めに元メルセデスのパディ・ロウが技術部門のトップポジションに就任することが内定している。
それと同時に、ロブ・スメドレーの役割が拡大し、パフォーマンス責任者としてだけでなく、中長期にわたるマシン開発にも注力していく見込みだ。