昨シーズンのTCRベネルクスのタイトルホルダーであるDGスポーツ・コンペティションが、2017年は2台のオペル・アストラTCRで、TCRインターナショナル・シリーズに参戦すると発表した。
ベルギーを拠点に活動する同チームは、16年にピエール-イヴ・コルタルとフレデリック・カプレーゼの2名のドライバーでTCRベネルクスとTCRトロフィー・ヨーロッパの両選手権に参戦。1台のアストラをシェアする形で戦い、最終的にコルタルが双方でタイトルを獲得している。
このオペル・アストラTCRは15年のフランクフルト・ショー(IAA)で公開され、第5世代となる5ドアの“Kジェネレーション”をベースに、ワークスマシンとして開発された。
2リッターの4気筒ターボは330ps/420Nmを発生。最低重量は1200kgで、フロント6ポッド&378mmローター、リヤ2ポッド&265mmローターのブレーキシステムを採用。ツインプレートクラッチと、ステアリングのロッカースイッチで作動する6速シーケンシャルシフトを備え、ダウンシフト時に威力を発揮するブリッパー機能も搭載するFFマシンとなっている。
DGスポーツ・コンペティションは、このオペル・アストラTCRを使用するリーディングチームとして、オペル・モータースポーツと、長年同社のモータースポーツ活動を支えマシン開発を手がけたキスリン・モータースポーツと提携。2017年に向け、3社合同でTCRインターナショナル参戦というプログラムをまとめた。
チームのプロジェクト担当者であるクリスチャン・ジャプシンは「オペル・モータースポーツが我々の活動を信頼してくれたことは誇りである」とコメントした。
「ここまでのチーム全体の苦労を考えれば、これは素晴らしい報酬だ。我々はTCRインターナショナルへの挑戦を楽しみにしているし、これまで戦ってきたすべての選手権同様の目標を持って臨みたいと思っている。できるだけ早く、主導的な役割を果たせるようになりたいね」