2017年にスタートする電動GTマシンで争う『EGTチャンピオンシップ』。開幕初年度はテスラP100D Ludicrous(P100DL)をベースとした『EGTテスラV2.0』で争われるが、そのマシンスペックを紹介する動画が公開されている。
2016年3月に設立がアナウンスされ、今季は欧州を中心に全7戦程度の実施が予定されているEGTチャンピオンシップは、100%電気自動車で争われる新たな“ゼロ・エミッション”選手権だ。
その開幕初年度に実質ワンメイクマシンとして投入されるのが、EGTテスラV2.0だ。最高出力は778馬力で、最大トルクは995Nm。時速100kmまでの加速はわずか2.1秒と驚異的なスペックを誇る。
マシンに搭載されるバッテリーは100kWhのリチウムイオンで、モータースポーツ界で使われている容量としては最大。1度の充電で約90kmをレーシングスピードで走行可能だという。
このEGTテスラV2.0は現在開発の最終段階にあるといい、今後も17年中旬の開幕に向けて作業が進められていく予定だ。
エレクトリックGT選手権のCEO、マーク・ジェメルは「我々のEGTテスラV2.0は完成に向かって着実に進歩しているし、驚くべくパフォーマンスデータが得られている」と自信を覗かせる。
「今のところ、マシンを目にした多くの人々が衝撃を受けているよ。電気自動車が、これだけのパフォーマンスを発揮するとは誰も思っていなかったのだろう」
「2017年後半のシーズン開幕にむけて、今後もマシン開発を続けていく。もう少し、この楽しい時間が続くことになりそうだ」