BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で2度のタイトル獲得経験を持つコリン・ターキントンが、昨年まで所属したチームBMRからウェスト・サリー・レーシング(WSR)に移籍。スバル・レヴォーグから、3年ぶりに自身にタイトルをもたらしたマシンであるBMW125i Mスポーツに乗り換えることとなった。
現在34歳のターキントンは直近の2シーズンでチームBMRに所属し、2015年はフォルクスワーゲン・CC、16年は新開発のスバル・レヴォーグをドライブ。昨年はシーズン5勝を挙げてランキング4位となっていた。
しかし、このオフにチームからの離脱を発表し、古巣であるWSRへの復帰を決断した。
ターキントンは「17年にWSRに再加入できるのは素晴らしい気分だ。この復帰を実現できて興奮が抑えきれないよ」と、笑顔で語る。
「02年にBTCCにデビューして、09年にBMW320siで、そして14年にはBMW125iのデビューシーズンでタイトルを獲った。だからBMWは僕にとって“ホーム”のようなものなんだ」
「(昨年のスバル・レヴォーグを含め)FRのドライビングに関して蓄積してきたセオリーがある。その理論と良いマシンを組み合わせることが成功のレシピさ。とくに最新のBMW125i Mスポーツを走らせるのは楽しみで仕方ないし、14年以来の栄光に向けて戦うには最高のシチュエーションだよ」
この再契約に際して、WSRの代表を務めるディック・ベネットは「チームとコリンにとっての新章の始まりだ」と喜びを語った。
「コリンがチームに復帰してくれて本当にうれしい。14年はともにタイトルを獲ったが、スポンサーを含めた商業上の理由から一緒に戦い続けることができなかった」
「だから“未完の旅の続き”が始まるという気分だ。17年はドライバーラインアップが非常に強力になった。タイトル獲得しか考えていないよ」
これでWSRの体制は、先に発表されたアンドリュー・ジョーダンとコリン・ターキントンの2台が確定。昨年エースを務めたサム・トルドフは引退を表明しているほか、同じくチームメイトだったロブ・コラードはまだ契約をアナウンスしていないものの、WSRは今月中には3台目のドライバーを発表するとしている。