岐阜県に本拠を置くレクサス“F”モデル専門チューナーのNOVELは、2017年5月に開催されるニュルブルクリンク24時間レースにレクサスIS Fで参戦すると発表した。
NOVELはレクサスのスポーティラインであるFモデル専門のチューナーとして、2012年に発足。以降チューニングパーツの開発や販売を行ってきたが、16年からパーツ開発、耐久テストの一環としてニュル24時間に挑戦を開始した。16年はニュル24時間初参戦ながらSP8クラス7位にて完走。また、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(VLN)ではSP8クラスで最高位3位という結果を残している。
迎える2017年シーズン、Team NOVEL racingではふたたびニュルブルクリンク24時間に挑戦することになった。現地で長年レクサスを使用するリング・レーシングとコラボレーションし、ドライバーとして多くのレースで実績をもつ佐々木孝太を起用する。
マシンは2016年同様にレクサスIS Fを使用するが、NOVELにより大幅なアップデートを施し、16年からマイナス15秒のラップタイム向上を目指すという。もともとIS Fの優位性だった信頼性や耐久性を活かし、スピード向上を図ることでライバルと同等のポテンシャルまで引き上げ、24時間レースでの勝利を狙う。
またユニークな試みとして、Team NOVEL racingではニュルブルクリンクでのレース参戦を目指すドライバーに対して、すべてのサポートを行う新プロジェクトを開始するという。
ニュル24時間参戦のためにはライセンスを得たり、事前にVLNに参戦したりといくつかのハードルがあるが、チームで参戦手続きをしたり、佐々木をはじめとしたドライバーたちによるプライベートレッスンを行ったりと、手厚くサポート。また、現地での移動や宿泊、食事や通訳等もサポートに含まれ、「出国から帰国まですべてをサポートします」というものだ。
「Team NOVEL racingとまたニュル24時間耐久レースに参戦できることをうれしく思います。参戦にあたり、ただレースに参戦するだけではなくニュルブルクリンク24時間レース参戦への架け橋になるプロジェクトが、NOVEL代表である渡辺卓氏と、自分の想いと一緒だったことが参戦を決めた大きな要因です」と語るのは佐々木。
「もちろん、参戦するからには進化したマシンでクラス優勝を狙います。応援よろしくお願いいたします」