テールに、存在感のあるボックスを装備して登場したドゥカティは、公式テスト前のプライベートテストで、その姿を現したときから注目されていた。
ドゥカティのゼネラルディレクター、ルイジ・ダッリーニャは、テールのボックスについては“サラダボックス”と煙に巻くコメントを残した。“サラダボックス”の公式なリリースはなかったが、特許出願中の可変エキゾーストジェットシステムとみられる。
可変エキゾーストジェットシステムは、エンジンからの排気圧を可変ノズルによって調整する機構となっているようだ。ウイングレットが禁止となったことで、2017年のMotoGPでは、どうしてもエンジン出力を制御する方向でセットアップを進めなければならない部分がある。しかし、ドゥカティの新システムは、排圧を利用することで加速を助け、減速時には車体を押し付ける役割をするものと思われる。
確かに暖気している状態でも、かなりの排圧を受けるが、これが、どれだけの効果があるのかは、疑問が残るところ。少なくとも日本のメーカーでは、構想段階で不採用となった可能性が高いだろう。それを形にしてくる辺り、さすがドゥカティと言ったところか。
また、今シーズンよりウイングレットが禁止されたことにより、違う形で空力面を考えたカウルが登場してくると予想されていた。
■新型カウルの効果とは?
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