ザウバーF1チームのパスカル・ウェーレインが、背中のけがのために今年最初のプレシーズンテストを欠席することになった。代わって、フェラーリのサードドライバー、アントニオ・ジョビナッツィが走行を行う見込みだ。
今季ザウバーがレースドライバーとして契約したウェーレインは、先月のレース・オブ・チャンピオンズでクラッシュ、その後、首の傷みを訴え、繰り返し検査を受けてきた。
その結果、背中のけがが発覚、ウェーレインは27日にスタートする最初のプレシーズンテストを欠席し、回復に努めるよう、医師からアドバイスを受けた。
これについてザウバーはまだ正式に認めてはいないが、数日中には声明を発表する見込みだ。
検査は今後も続けられ、3月7日に始まる第2回テストで走行するかどうかが判断される。
ザウバーは、ウェーレインの代役としてジョビナッツィを起用、レースドライバーのマーカス・エリクソンとともにそれぞれ2日間ずつ走行させる予定だ。
チームは、パワーユニットパートナーであるフェラーリ傘下のジョビナッツィを2017年のリザーブドライバーに採用することを検討し、フェラーリと交渉を行っている。
ジョビナッツィは今年フェラーリのサードドライバーとなったばかりであり、交渉はまだまとまってはいないが、フェラーリはテストのために彼をレンタルすることは認めたようだ。
2回目のテストにもウェーレインが参加できない場合、ザウバーはジョビナッツィを引き続き走らせることができるものとみられる。
ジョビナッツィは、イタリア出身の23歳。2016年にGP2に初参戦、ピエール・ガスリーとのタイトル争いでわずか8ポイント及ばず、ランキング2位となった。今月、フェラーリの2015年型車SF15-TでF1初走行を経験した。