2月13日、ホンダは全日本スーパーフォーミュラ選手権をはじめとする2017年モータースポーツ活動計画を発表したが、一方でホンダは初心者でも気軽に楽しめるレースのサポートや体感イベントの開催など、モータースポーツの普及活動にも積極的に取り組んでおり、その2017年概要を発表した。
ホンダは二輪と四輪それぞれで参加型モータースポーツイベントを開催し、レース未経験者から初級~中級者まで参加者のレベルにあわせてさまざまなプログラムを展開している。
未経験者にもオススメなのは『Honda Sports & Eco Program』。このプログラムは、クルマがなくても大丈夫。参加者はレース仕様のホンダCR-Zをレンタルし、プロドライバーのもとで「操る・磨く・競う」楽しさを体感しながらゼロからモータースポーツのいろはを学び、最終的にレースデビューを目指すものだ。
また、入門者をはじめ多くのドライバーに支持される『N-ONE OWNER'S CUP』を今年も開催する。その名のとおり、ホンダの軽自動車N-ONEによるワンメイクレースで、ナンバー付きの車両で参加できる入門カテゴリーとして人気を博している。
レース参加者の半数以上が初心者、年齢層も10~60代と幅広いのが特徴だ。シリーズは、国内7ヶ所のサーキットで全14戦が行われるが、一戦から参戦することができる。
『FIT 1.5 Challenge CUP』は初代~3代目ホンダ・フィットを改造した“レース専用車”で争われる。年々台数も増加しており、鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎ/スポーツランドSUGOでそれぞれ6戦が開催される。
二輪カテゴリーではホンダ・レーシング(HRC)が主催する『CBR250R Dream Cup』があるが、14年から初心者向けのクラスを新設したことで毎戦多くのエントリーを集めている。
また、16年からは未経験者でも参加しやすい125ccのミニバイクを使った『HRC GROM Cup』をスタートさせている。
『NSF100 HRCトロフィー』は世界の舞台を目指すジュニアライダーの登竜門のひとつ。シリーズ発足から12年目となる今季も全国20ヶ所以上のサーキットで開催される。
『HRC NSF250R Challenge』は将来、MotoGPに参戦するライダーの育成を目的に開催され、国内の地方選手権ではJ-GP3クラスと混走する形が採られる。このレースは車両の改造範囲に制限があるため、低コストで本格的なレースへの参加が可能だ。
ホンダのモータースポーツ普及活動はレースプログラムだけではない。
環境問題対策に取り組むホンダは「1リットルのガソリンで何km走行できるか」を競う『Honda・エコ・マイレッジ・チャレンジ』を81年から開催。自由な発想でマシンを自作できることから、学生グループも数多く出場する人気の大会となっている。
また、ホンダ市販車両やレーシングマシンの展示、親子バイク教室などのイベントを行い、モータースポーツを身近に感じてもらう『Enjoy Honda』をレースウイークのサーキットを中心に展開している。今年は岡山と新潟の新規会場を含む全9会場で開催される予定だ。
各シリーズの詳細、概要はホームページ(http://www.honda.co.jp/motorsports/)まで。