レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、水曜日のフィリップ・アイランドで行われたオフィシャルテストで好調なペースを出したにもかかわらず、ホンダのMotoGPパッケージの電子制御について、まだ「何かが欠けている」と述べた。
2016年MotoGPチャンピオンのマルケスは、午後の終盤の時間まで、他のライダーにコンマ5秒の差をつけており、差がコンマ2秒まで縮まったのはテスト終了間際にタイヤを新品に交換したヤマハのバレンティーノ・ロッシが走行した時だけであった。
好調なペースにもかかわらずマルケスは、ホンダはいまだに電子制御とエンジンの合わせこみに苦戦しており、バイクの乗り心地が良くないと語った。
「まだ電子制御側の何かが欠けている。特にエンジンとの動きがよくない」とマルケス。
「ふたつがうまく連携していないんだ。理解するのが難しい。電子制御にも、燃料やエンジン、後輪との連携にも、まだ違和感を感じる」
「もしかすると何年も同じタイプのエンジンを使ってきて、同じ乗り方をしていたせいかもしれない。17年型のマシンではライディングスタイルを少し変える必要がある」
「妙なことにラップタイムは調子がいいんだ。僕たちはもっと快適に走行できるように改善できると思う。ラップタイムも改善されるかどうかはわからないけど」
またマルケスは、バイクの加速の問題についても引き続き懸念があると付け加えた。高速で流れるようなコースが特徴のフィリップ・アイランド・サーキットは、スロットルを全開にすると弱点となり得る部分が隠されてしまうのだ。
「このコースでは、ホンダの弱点のひとつである加速の問題が起こっていないんだ。昨年もこのコースでは速度を出すことができた。今年も同様だ」
「でも僕たちはまだいろいろな部分に取り組む必要がある。まだ乗り心地に違和感があるからだ」
バイクの違和感についてマルケスは、問題は一致しているのでチームにはシーズン開幕戦のカタールまでに解決するチャンスが十分あると認めた。
「この問題については楽観している。たとえば、あるコーナーで問題が起き、次のコーナーでは違う問題が起きるとしたら混乱してしまう」とマルケス。
「でも幸運なことに、僕たちにはすべてのコーナーで同じ問題が起きているんだ」
「多くのことが一新され、時間もかかるだろうから、忍耐強くならなければいけないことは分かっている」
「だから僕はただバイクで走行して、すべての情報をチームに提供しようとしている」
「一番重要なのは、カタールで100パーセントの状態でレースができることだからね」