2月15日、東京都内で2017年からスーパーGT300クラス、スーパー耐久、ポルシェカレラカップ・ジャパンに参戦する『D'station Racing』が参戦体制発表会を行い、2017年のドライバー、チーム体制について発表した。総監督には元プロ野球選手の佐々木主浩が就任している。
「チャンピオンを獲りにいく」力強い宣言が飛び出した。
近年誰が勝つか分からない大激戦が展開され、日本はもちろんアジアからも熱い視線を集めるスーパーGT300クラスに、新たな強豪が誕生した。CSR活動の一環としてモータースポーツ活動を続けるアミューズメント企業のD'stationが強力にバックアップする、『D'station Racing』が参戦を表明したのだ。
マシンは2016年後半から尻上がりにGT300クラスで存在感を示してきたポルシェ911 GT3 R。チームは今回MY17の新車を投入する。そして、それをメンテナンスするのは長年ポルシェを使用している強豪KTRだ。
ドライバーには、2016年までアウディをドライブしていた藤井誠暢が加わることになった。藤井は2013年までKTRに所属しており関係が深い。また、スーパー耐久では2016年にKTRがメンテナンスを担当するニッサンGT-RニスモGT3でチャンピオンを獲得した。一方、藤井のパートナーとなるのはTBNだが、現在有力ドライバーと交渉中だという。
そんなチームには、さらに注目の人材が加わった。かつて横浜ベイスターズやメジャーリーグのシアトル・マリナーズで活躍した“大魔神”佐々木主浩だ。もともとクルマ好きとして知られ、2002~03年には当時のフォーミュラ・ニッポンで自らの背番号を冠した『TEAM 22』を設立して参戦したこともある。
「僕自身、モータースポーツの世界は14年ぶりになりますが、『やるなら勝てるチームにしてくれ』とお願いしました。勝てるメンバーが揃ったので、ぜひ応援よろしくお願いします」と佐々木“総監督”は意気込みを語った。
また、スーパー耐久やポルシェカレラカップ・ジャパンで活躍している星野敏オーナーは「近い将来、D'station Racingとしてル・マン24時間やデイトナ24時間に、オール日本人ドライバーで参戦したい」とチームとしての目標を語っている。
D'station RacingはGT300クラスのなかでも戦力がトップクラスなのは間違いなく、大魔神・佐々木総監督の威容でライバルチームを震え上がらせることになりそうだ。ひさびさのKTR復帰となった藤井も「自分自身もポルシェで2012年、13年と上位を争い、ポルシェでスーパーGTで最後に勝利を飾ったのが自分なので、勝利、そしてチャンピオンを狙っていきたい」と語った。
また、チームではスーパー耐久、ポルシェカレラカップ・ジャパン(PCCJ)にも参戦が決定。こちらもマシンはポルシェで、スーパー耐久のドライバーは星野敏/荒聖治/近藤翼というトリオでST-Xクラスに参戦する。PCCJは星野が昨年に続き参戦するが、クラスはオーバーオールとなる。スーパー耐久、PCCJのメンテナンスはHAI Racingが務め、佐々木総監督はこちらの両レースでも総監督となる。
スーパーGT、スーパー耐久、PCCJと、イメージカラーのグリーンをベースに新たに仕立てられたカラーリングは、ei8htが担当。D'stationのDとSをうまく取り入れたカラーリングとなっている。今季はD'stationのカラーリングのポルシェが、国内レースを盛り上げてくれそうだ。
D'station Racing 2017年モータースポーツ参戦体制
●スーパーGT300クラス
車両:ポルシェ911 GT3 R
車両名:D'station Porsche
ゼッケン:33
タイヤ:横浜ゴム
チームオーナー:星野敏
チーム総監督:佐々木主浩
チーム監督:武田敏明
ドライバー:藤井誠暢/TBN
車両メンテナンス:KTR
●スーパー耐久 ST-Xクラス
車両:ポルシェ911 GT3 R
車両名:D'station Porsche
ゼッケン:777
タイヤ:横浜ゴム
チームオーナー:星野敏
チーム総監督:佐々木主浩
チーム監督:米山昇
ドライバー:星野敏/荒聖治/近藤翼
車両メンテナンス:HAI Racing
●ポルシェカレラカップ・ジャパン
車両:ポルシェ911 GT3 Cup
車両名:D'station Porsche
ゼッケン:7
タイヤ:ミシュラン
チームオーナー:星野敏
チーム総監督:佐々木主浩
チーム監督:米山昇
ドライバー:星野敏
車両メンテナンス:HAI Racing