最近は、一部の古い体質の企業を除いて、女性ばかりにオフィスの雑用がおしつけられることはなくなってきたが、2月13日、ツイッターに投稿された「パート先の偉い人が『昔は女性職員がお茶汲みしてたんですよ』と話しかけてきた」というツイートが話題になっている。
「本当はコーヒーに砂糖とミルク入れたいのに恥ずかしくて言えなかった」
投稿者はパート勤め。ある日、勤務先の「エラい人」に「20年くらい前まではね、毎日10時と3時に女性職員がお茶やコーヒーを入れて全員に配ってたんですよ」と話しかけられたという。投稿者は「面倒くさいやつキタ!」と身構えていたが、当のエラい人はこう続けた。
「だから僕はね、本当はコーヒーに砂糖とミルク入れたいのに恥ずかしくて言えなかったんです」
実はその人、ブラックコーヒーが苦手なのだという。しかし時間になれば、女性職員が自分の席にブラックコーヒーを持ってくる。当時のことを「毎日我慢して飲んでいた」と振り返る。
「あれがなくなって、女性職員は自分の仕事に集中できるし、それぞれ好きに飲めるでしょ。これに関しては今いい時代ですね」
笑いながら言う彼の手には、おそらくミルクと砂糖たっぷりの缶コーヒーあったのを投稿者は見逃さなかった。この件に関して投稿者は「面倒くさいやつ疑ってスミマセンデシタ」と謝っている。
ちなみにその「お茶汲みシステム」がなくなった理由は、大阪から視察に来た職員に「驚いた!今時まだそんなことしてるんですか!?」と笑われたからだという。その翌日に「お茶汲みシステム」は廃止されたという。
投稿者は「意外と言ったら失礼かしら、関西の方が先進的だったみたいです。商人だから?」と推測する。
未だに「うちは1日3回、女性社員が自分の時間を割いてお茶汲み」というところも
この投稿はトゥギャッターにもまとめられた。ツイッターやはてなブックマークでは、
「ブラックじゃなくなってエラい人も幸せなパターン」
「大阪から視察に来た職員有能すぎんだろ」
など、会社自体や甘党の上司にほっこりしたというコメントが相次いだ。「コーヒーに砂糖とミルク入り、ブラックでないだけに」と大喜利を始める人もいた。
投稿者の勤め先では20年前くらいにはお茶汲みがなくなっているようだが、世の中全般の風潮としても「女性がお茶汲み」は少なくなっているようだ。
「最近、取引先とかに言っても、男性がお茶を出してくることが多い気がする」
「弊社では社長ですら自分でコーヒーを入れます。なんかごめん」
一方で、そのシステムが依然として残っているところもあるという。
「前の会社は3時に女性社員が何人かの男性社員にコーヒー出さないといけなかったからやってた(くそめんどかった)」
中には「始業前」「お昼」「3時」と、3回もお茶汲みをしなければならない勤め先もあるようだ。その時間は休憩などではなく、女子社員が自分の仕事の合間を縫って全員にお茶を煎れて配っていたという。さらには全員のコップと急須洗浄、給湯室の掃除も……となると集中力は途切れるわ時間は取られるわで同情せざるを得ない。
また、
「誰でも自分のペースで飲み物を飲みたい」
「1日に2杯しかコーヒー飲めないの?」
と、時間ごとに問答無用で出されることに反感を覚える人もいる。仕事の状況や労力、個人の嗜好を考えると、こう思ってしまう人も少なくないだろう。
「ティータイムっていう習慣自体は素敵なものだけどね。個々に楽しむがよろし」
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