日本って、国土が狭いもんだから、どうしても住宅が密集してしまう地域が多くなる。居住環境が切迫されてしまうと、どうしても隣近所のマナーというものが、気になってしまう人も出てしまう。困ってる人は本当に困っているようだ。（文：松本ミゾレ）
「室内犬が窓が開いている時に外に向かって吠えている」
ガールズちゃんねるに、先日「近所迷惑あるある」というスレッドが立った。まぁ～なんとも非常識な、近所迷惑の実例がいくつも挙がっていた。いくつかこちらでも紹介させていただきたい。
「迷惑な場所に路駐される。下手に出て移動をお願いすると逆ギレされる」
「近所にゴミ分別せずに曜日も適当に捨てる、ヤンキーな女が住んでいる。結構迷惑」
「室内犬が窓が開いている時に外に向かって吠えていても、窓も閉めずに吠えっぱなしにさせている家。本当にうるさくて迷惑」
「隣のおやじが外でタバコを吸う。うちに煙が流れてきて臭いんだって！」
近所迷惑にも色々あるが、特にゴミの出し方なんて、キチンとしておかないとカラスにも荒らされるし、大抵ゴミを捨てた人間ではなく、近隣住民が仕方なく掃除しなければならないわけだから、しっかりやってほしい。
よその飼い犬の鳴き声もイライラしてしまうもの。以前、住んでいる家の裏手に大型犬がいたけど、これがもうずっと鳴いているもんだから、ノイローゼになりそうだった。
飼い主が留守なのか何なのか、毎日夕方ぐらいになると、本当に、キツ過ぎて笑うぐらい延々と鳴いていたので、流石にクレームを入れてしまったことを思い出した。
吸音材と防音ガラスを使うだけでも音はかなり漏れなくなる
子どもが関係する迷惑行為もたくさんあった。最近では、子どもの声がうるさいからと、保育園に対してクレームを言う人までいるらしいが、誰もが昔は子どもだったことを思えば、「それぐらい我慢したら？」という気もしないでもない。
だけど、これから紹介する事例を見れば、そうも言ってられない人たちの気持ちが、少しは分かってしまうかも……。
「家の前でボール遊びしてる子供。大きな音がするし、ボールが何度もうちの敷地に飛んできては勝手に入ってきて、植えた植物踏み潰される。何がストレスたまるって親やババアが一緒にいるのに注意しない・やめさせようとしないのがイライラする！」
「同じアパートのガキが人ん家の玄関前に居座ってゲームしてる。コンクリートだから話し声が響くし、ギャーギャーキーキーって猿みたいに叫んでうるさい」
赤ん坊は泣くのが仕事。赤ちゃんの泣き声は確かに不快だけど、それは母親に意思表示をするためのものだ。そうは言っても、その親は「うちの子の泣き声はうるさくないだろうか？」と気を遣って欲しいところではある。
たまに「うるさい！ 近所迷惑でしょ！」と赤ちゃんを怒鳴る母親の存在を知ることがあるけど、だったら部屋を防音にすればいいだけだ。壁に吸音材貼り付けて、ガラスを防音のヤツにするだけで、音はかなり漏れなくなる。室内からの騒音なんて、この程度の対策で近所に漏れることはそうそうなくなる。
問題は、屋外でギャーギャー騒ぐ子どもたちが出す騒音だ。僕の住んでいるアパートは幸い、高齢者しかいないので一切そういう苦労を感じることはないんだけど、たとえば通学路だとか、公園が近い家の住人なら、子どもの出す音にも、つい敏感になってしまうかもしれない。
こういう、外からの騒音に対しては、対策の施しようがないので、直接「静かにしろ！」と言うしかない。でもそれをやってしまうとなんだかバツが悪い。
なんというかこう、たしかに自分が騒音の被害に遭っているのに、指摘をするとものすごい悪者になってしまうみたいな気分になってしまう。
一番いいのは、子どもたちが率先して、近隣に民家がない場所で思いっきり遊べるような環境を知っていることなんだろうけど、日本ではそんな場所は、ド田舎ぐらいにしかない。子どもの騒音問題って、日本の住宅事情を考えると、確実に根絶することなんか出来ないのが辛い……。
