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佐藤万璃音が強豪モトパークからFIAヨーロピアンF3に参戦決定

2017年02月14日 17:22  AUTOSPORT web

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ヨーロピアンF3に参戦することになった佐藤万璃音
FIAヨーロピアンF3シリーズに参戦するモトパークは2月13日、日本人ドライバーの佐藤万璃音(さとう・まりの)を2017年シーズンに起用することを発表した。

 佐藤は1999年神奈川県出身。まだ今年18歳という若さのドライバーだ。中学卒業後から渡欧し、ビンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)からイタリアのFIA-F4に参戦。12月にスペイン、ポルトガルで行われたテストではF3参戦を目指しモトパーク、ミュッケのマシンをドライブしていたが、今回モトパーク入りが決まった。

 オッシャースレーベンに本拠を置くモトパークは、2016年にプレマパワー、ハイテックGPに次いでチームランキング3位を獲得した強豪。チーム代表のティモ・ランプケイルは「佐藤万璃音をチームに迎えることができてうれしく思うよ」と語った。

「2015年末に一度テストをしていたのだが、その時から彼は良好なパフォーマンスを示していた。そこから連絡を取りあうようにしていたんだ。この冬のテストからいいタイムをマークしているから、彼はルーキーイヤーからいいリザルトを出すことができると思う」

 また、待望のF3デビューを果たすことになった佐藤は「この冬、いくつかのチームでテストをしましたが、僕のマネージメントと家族と話し合い、モトパーク入りを決めました。シングルシーターの経験を積ませてくれ、そして次のステップに送り出してくれたVSRのメンバーに感謝しています」と語る。

「FIAヨーロピアンF3でいい結果を残すことができれば、それはF1へ上がれることを意味します。ただ同時に、選手権が非常に挑戦的であることを意味します。僕はルーキーですし、簡単な仕事ではないことは分かっています」

「結果を急がず、将来のためのポジティブなシーズンにしたいと思っています。今から3月のテスト、そして4月のレースが待ちきれないですね」

 佐藤のヨーロピアンF3参戦決定にともない、これで2017年のFIAヨーロピアンF3には牧野任祐(ハイテックGP)と佐藤というふたりの日本人ドライバーが挑むことになった。佐藤の言うとおり、ヨーロピアンF3はF1関係者も熱い視線を送るレース。ふたりの躍進に期待したい。