昨年末、スーパーGT500クラスへの復帰を発表し、2月13日に行われたホンダのモータースポーツ活動体制発表会では2台体制で全日本スーパーフォーミュラ選手権に挑むと明かした無限が、改めて2017年のモータースポーツ活動概要を発表した。
今季、無限は“速い”、“強い”、“格好いい”の3つをテーマに、トップカテゴリーからユーザー参加型のモータースポーツまで、国内外を問わず積極的にモータースポーツ活動を行っていく。
スーパーフォーミュラでは、上述のとおり参戦台数を2台に拡大。11年からチームに在籍する山本尚貴のチームメイトとして、16年のGP2でチャンピオンを獲得したピエール・ガスリーを迎え、13年以来となるチャンピオン奪還を目指す。
カーナンバーはガスリーがゼッケン15、山本はこれまでどおりゼッケン16となるが、15号車はレッドブル育成ドライバーであるガスリー加入にあわせ、レースファンにとってはお馴染みとなったネイビーとイエロー、レッドのレッドブルカラーに彩られた。
14年ぶりの復帰参戦となるGT500は、昨年12月に発表されているとおり、Drago Modulo Honda Racingから移籍した武藤英紀と、NAKAJIMA RACINGから移籍した中嶋大祐の2名がホンダNSX-GTのステアリングを握る。
使用するタイヤは、昨シーズン3勝を挙げているヨコハマタイヤだ。
また、無限はスーパーGTとスーパーフォーミュラにエントラントとして参戦しながら、ホンダが両シリーズに投入する2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジン『HR-417E』をホンダ系の各チームに提供。あわせてエンジンメンテナンスやサーキットでのサポートサービスも行う。
無限によるエンジン供給は海外カテゴリーでも実施される。道上龍のフル参戦が決まったWTCC世界ツーリングカー選手権にはイギリス子会社のMUGEN EUROとして、ホンダ・シビックWTCCを使用する3チーム、計5台に1.6リッター4気筒直噴ターボエンジンを供給し、各種サービスも実施する。
二輪プログラムでは、今季も無限が独自に行っている電動バイクでのマン島TTレース参戦を継続。14年のクラス初優勝以降、3連覇を達成しているチーム無限は、昨年のクラス優勝モデルを改良した『神電 六』で、4連覇に挑む。
このほかにも、無限はホンダともにユーザー参加型モータースポーツを支援。ホンダ・スポーツ&エコ・プログラム、N-ONEオーナーズカップ、フィット1.5チャレンジ・カップにおいて参加者のサポートやパーツ開発、車両メンテナンスなどを担う。