ヤマハからKTMへ移籍したブラッドリー・スミスは、2016年に負傷した膝について、歩行やランニングではなく、ライディングだけなら本調子に戻ったと語っている。
スミスは、昨年8月の世界耐久選手権(EWC)の最終戦オーシャスレーベン8時間耐久レースのフリー走行中にクラッシュに巻き込まれ、右膝の靭帯をひどく負傷した。
負傷した膝のリハビリをするため、スミスはオフシーズンをKTMのスポンサー、レッドブルがオーストリアに持つダイアグノスティクス&トレーニングセンターで専用リハビリプログラムなどに取り組みながら過ごした。
「この3日間、膝が悪化しなかったことに満足している」と、スミスはセパンテストの後に語った。
「その取り組みは終わった。もう僕のライディングに影響していないし、柔軟性もある。これからは僕が必要とする右旋回の角度に取り組める」
「通常の歩行やランニングは、たぶん僕の残りのレース人生を通して、問題を抱えることになるだろう」
「マシンでのパフォーマンスに関しては、何も問題ないよ」
ヤマハのサテライトチームで5年を過ごした後、KTMのファクトリーチームへ移籍したスミスは、ファクトリーライダーとしての人生が「より複雑で、より良くなる」と述べた。
「僕がこれまでしていたこととはまったく違うよ。通常はかなり早く仕事を終わりにして、サーキットを去っていた」
「だけど、報告を聞くことや話すこともたくさんあってデータも熟知しようとし調べることがたくさんある」
「でも、報告を聞くことに1時間費やしてサーキットを後にしたとしても、次の日には適切な引き出しを用意してくれているかもしれない」
「それがいつも僕が知りたいと思っていたことなんだ」