今年もバレンタインデーがやってきた。女性が意中の相手にチョコを渡し、胸に秘める恋心を告白するというロマンチックな日のイメージが強いが、この日が苦痛でたまらないという人もいる。
2月12日には渋谷で、革命的非モテ同盟(革非モ同)が「バレンタインデー粉砕デモ」を決行。「非モテの人権を踏みにじるな」というシュプレヒコールを挙げていた。
ツイッターでも、2月14日の当日はバレンタインデーを快く思わない男性からの投稿が続出している。
「2月14日が来る前に僕が世界を終わらせる!バレンタイン死ね!」
「ハッピーバレンタイン!リア充は死ね!」
「バレンタインとかクソ」
カップルに敵対心むき出しのコメント殺到
激しい言葉遣いから、バレンタインデー憎しの気持ちがうかがえる。
筆者(編集部S、男性)にも同様の経験があり、こうした投稿をする人の気持ちは理解できる。当日にチョコをもらえるかどうかを気にするのは嫌だったほか、「もしかしたらもらえるかも」という淡い期待を裏切られたときのやるせなさは不快きわまりなかった。
バレンタインを楽しむ人たちからは、
「バレンタインにもらったチョコを昼飯代わりにするぼく、高みの見物」
「バレンタイン前日だけど昨日のうちに彼女からもらったチョコを食べちゃった 」
といったリア充感に満ち溢れた投稿が寄せられていたが、こうした書き込みに対しては
「バレンタインだからってイチャつくカップルは滅せ」
「バレンタインの嫌なところはこれでもかとカップルがいちゃいちゃを見せつけてくるところだな やめろ!!!いちゃいちゃやめろ!!」
など、アンチバレンタインの男性からカップルに敵意をむき出しにしたコメントが寄せられていた。
小島慶子さん「バレンタインデーはもはや暴力」
バレンタインを快く思わないのは男性だけではない。女性にとっても喜ばしい日ではない。
「人数多すぎてどこまで渡せばいいのか曖昧だし...なんて面倒なんだバレンタインデー」
「今日はバレンタインか‥ 面倒で職場用に買ってないんだよ……」
会社によっては職場の男性陣にチョコを配る習慣があるが、「バレンタインの準備に出費ハンパない5000円消えた」という投稿の通り、お財布にも痛手になる。仕事以外で余計な気を使いたくないのもあり、バレンタインを面倒に感じる女性はいる。
バレンタインデーを不快に思う男性には女性からも同情の声が挙がっていた。タレントでエッセイストの小島慶子さんは14日、
「もし自分が男性だったら2/14は学校も会社も休みたい。なんで頼んでもないのに異性から菓子がもらえるかどうかを競わされ、意識させられ、ネタにされなくちゃならないの。ほんとに気の毒って言うか、もはや暴力だよね……」
とツイートしていた。