WRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは12日、SS16~18が行われ、TOYOTA GAZOO Racingから参戦するヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝。トヨタはシリーズ復帰2戦目で勝利を手にした。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC):総合3位
「厳しい戦いを強いられた週末だったけれど、表彰台に上がることができて嬉しく思う。本当に難しい大会だったが、ポジティブな面も多かった」
「最終日はオープニングステージのスタートから50メートルで馬鹿げたミスをしてしまったせいで、勝負権を一切失った。コーナーイン側の雪だまりに捕まって、スピンしてしまったんだ」
「あのミスですべてを失った気分だったけど、ラリー全体を通して考えれば喜ぶべきリザルトだと思っている」
「ライバルたちよりもはるかに準備が不足している状態で開幕を迎えたことは分かっていた。マシンに100パーセントの自信を持つには、もう少し時間が必要だけど、開幕2戦の結果には励まされるね」
「マシンにも手を加えるべき点がいくつか残っているけど、シーズン序盤の立ち上がりとしては上々だ。次の(第3戦)メキシコで何が起きるか楽しみだよ」
●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC):総合2位
「全体的にはいい週末だったと思う。金曜日にタイミングの早い段階でスタートした時は新たな経験を積むことができたし、よりイコールなコンディションで挑めた土曜日は速さをみせられたからね」
「この結果には満足しているし、より自信を深めることができた」
「最終日はヤリ-マティ(・ラトバラ)を打ち負かすのは難しいと感じていたよ。ただ、オープニングのSS16は前日とは異なる路面コンディションになっていた。総合2位のポジションを守るのが精一杯だっだよ」
「まだ改良すべき点はあるけど、序盤2戦を振り返ってもマシンのパフォーマンスには手応えを感じている。3月の(第3戦)メキシコに向けても万全の体制を整えて挑む」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC):総合13位
「(ボーナスポイント獲得を目指し、)最終ステージにすべてを注ぎ込んだが、ステージ3位に甘んじなければならなかった」
「ちょっとしたドライビングのミスでリードを失ってしまい、チーム全体に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ」
「チャンピオンシップを争う上でも、大きな影響を及ぼしてしまった。それでも僕たちは前向きに、とにかく前進することに集中しなければ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC):総合4位
「ラリーをとても楽しめたよ」
「今日の午前中の目標は総合4位のポジションを守り、重要なポイントを得ることだった。僕たちは慎重に進んだ」
「トリッキーなステージばかりで、ひとつのミスも犯さないように注意しなければならなかった」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC):総合7位
「ラリーが終わりに近づくと、プレッシャーから解放される」
「この週末は僕たちにとって、いろいろなことがうまくいかなかったけれど、日曜日の午前中のステージでは、新しいことを試してみた」
「(SS18の)パワーステージではプッシュしていったよ。総合7位でフィニッシュして、チャンピオンシップでのポイントをいくつか稼ぐことができた」
■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC):総合12位
「望んでいた形でフィニッシュすることができなかった。やるべきことがたくさんあり、改善に向けて集めたすべての情報を分析する必要がある」
「第1戦、第2戦のウインターラリーが終わると、戦いはグラベル(舗装路)ラリーに移っていくから、次のテストセッションは非常に役立つだろう」
「ふたつの困難なラリーを終えて自信を保つことが難しいけど、僕はあきらめていないよ」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC):総合5位
「完走できたこと、そして僕自身初めてワークスチームにポイントを持ち帰ることができて、嬉しく思う」
「パフォーマンスレベルには完璧に満足していないけど、いい週末だった」
「僕たちは今後も前進し続ける必要がある。シトロエンC3 WRCは素晴らしいポテンシャルを持っているので、またドライブするのが待ち遠しいよ」
●ステファン・ルフェーブル(シトロエンDS3 WRC):総合8位
「この週末で雪上のドライブ法について学ぶことができたと感じている。初日に挙動を確認するチャンスがあった」
「昨日は出走順の影響で不利な状況だったが、今日の走行までに改善することができた」
「特にタイヤの特性を活かすこと、空気圧を適切に調整するといった面で、いい仕事ができたと思っている」
「今後にも役立つ情報を得ることができた。とても有意義な週末だったよ」
■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC):総合1位
「新しいチーム、そして新しいマシンで臨んだWRC2戦目で優勝することができて、本当に嬉しく思う」
「今日の最後のパワーステージ(SS18)での走りは、今までのキャリアのなかでベストなパワーステージだったと思えるほどうまくいった。良いマシンを準備してくれたチームに心から感謝するよ」
「今回の優勝と6本のステージベストタイム記録によりモチベーションがさらに高まったから、この調子をこれからも保ち続けたいと思う。次戦ラリー・メキシコのスタートが待ちきれないよ」
「今回、優勝することができて、もちろん嬉しいけど、トップを走りながらも昨晩のスーパーSS(SS15)で、アクシデントにより勝機を失ったティエリー・ヌービルのことを考えると心が痛む。僕も以前、同じような状況を経験しているから、気持ちはよく分かるんだ」
「今回の優勝は、正直なところ幸運に助けられた部分もある。だから、さらにマシンを速くするため、これからも改良を続けていく必要があるだろうね」
●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC):総合23位
「チームのスタッフは献身的にハードワークを続けてきた。その一員として優勝に貢献できたことを誇りに思うよ。チームにとっては素晴らしいラリーとなった」
「僕自身は金曜日に大きなミスをしてしまったが、、その後再出走を果たし、いろいろなテストを行ないながら、多くのSSを走って経験を増やすことができた。今回の経験を次のラリーに生かしたいと思っている」