トップへ

ラフ・シモンズによる初の「カルバン クライン」は米国へのオマージュ<17年秋>

2017年02月14日 10:13  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

2017-18年秋冬コレクション Image by: Calvin Klein
「カルバン クライン(Calvin Klein)」が現地時間で2月10日、ラフ・シモンズ(Raf Simons)による2017年フォールコレクションをニューヨークで発表した。
【全ルック】Calvin Klein 2017年フォールコレクション

ラフ手がけるカルバンクライン初のショーの画像を拡大

 ラフ・シモンズによる初のショーは「PARADE」と題され、メンズとウィメンズの統合形式でカルバンクライン本社で開催。米アーティスト スターリング・ルビー(Sterling Ruby)のアート作品が会場を彩った。デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の楽曲「This Is Not America」でショーは幕を開け、白のトップスに青のジャケット、赤のパンツを合わせた、星条旗を連想させるスタイリングがファーストルックとして登場。PVCで覆われたドレスやコート、フェザーがあしらわれたドレス、デニムのセットアップ、胸の下にカッティングが施されたドレスなどが続いた。複数のモデルが着用したタートルネックには、ブランド本社のアドレス"205"があしらわれたほか、デニムのパッチには、女優のブルック・シールズ(Brooke Shields)を起用し80年代に話題を呼んだ同ブランドの広告ビジュアルがプリントされるなど、ディテールにも視線が注がれた。
 ベルギー出身のラフ・シモンズは、「カルバン クライン」のチーフクリエーティブオフィサー就任にあたり拠点をニューヨークに移動。今回のコレクションについて「異なるスタイル、異なるドレスコードに身を包んだモデルがランウェイに登場した。一つの時代や一つの事象、一つのルックに焦点を当てたコレクションではなく、様々なキャラクターや複数の個人を融合させた。これはまさにアメリカそのものの姿で、アメリカ特有の"美"でもある」とコメントし、「カルバン クライン」でのデビューコレクションは、アメリカにオマージュを捧げたものだと明かした。コレクションに先駆けて公開された春広告では、「アメリカン・クラシック」と題し、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やダン・フレイヴィン(Dan Flavin)、スターリング・ルビーら米アーティストの作品をフィーチャーしている。
 ショーの最後には、ラフ・シモンズが、自身の右腕として知られるクリエーティブディレクターのピーター・ミュラー(Pieter Mulier)と共にランウェイに登場。ショーには、グウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)や、ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)、ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)、サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)、ブルック・シールズらセレブリティが多数来場した。