フォーミュラEの共通シャシーを製造しているスパーク・レーシング・テクノロジーは2月12日、2018/19年シーズンに投入する次世代型シャシーのコンセプト画像を公開した。
元ルノーF1のチーム代表、フレデリック・バスールが率いるスパーク・レーシング・テクノロジーは、現行の共通シャシーであるSRT_01Eの製造を担当しており、次世代型の共通シャシーも引き続き手掛ける。なお、フォーミュラEの18/19年シーズンでは車両交換なしでレースを走りきる計画だ。
今回発表されたコンセプトモデルは、今シーズン末までに実車がお披露目される予定で、設計にはFIAも深く関わっているとみられる。
スパークは今後もテクノロジーパートナーであるダラーラとともにプロジェクトを推進。マシンのスピード向上よりも車両乗り換えを不要とすることを念頭に作業を進めていくという。
また、スパークは次世代型シャシーにドライバーの頭部を保護するコクピット・プロテクション・デバイスの導入を検討しており、コンセプトモデルではレッドブルがF1向けに開発していたキャノピータイプのデバイスが搭載されている。
次世代型シャシーでは、ダウンフォース性能が改善されるほか、新素材の採用などにより40kg程度の軽量化が図られる見込み。
軽量化により、より強力で大容量のバッテリーを搭載可能となり、パフォーマンスが向上。また最低で45分間は給電なしで走行できるようになるという。
なお、最終的に披露されるマシンは、コンセプトモデルよりも“現実的な”外観になるとされているほか、チームには今週末のブエノスアイレスePrixで詳細データが配布される見込みだ。