昨年、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に電撃参戦を果たし、コリン・ターキントンを選手権4位に押し上げたチームBMRが、17年シーズンに向け新たにアシュリー・サットンを起用すると発表した。マシンはスバル・レヴォーグとなる。
先日アナウンスされたターキントンのチーム離脱に合わせて、BMRに新加入することとなった23歳のサットンは、昨年のルーキー・シーズンにワークスチームでMG6をドライブ。ランキングは総合13位ながら、2度のポールポジションと初優勝を記録するなど、目覚ましい活躍を見せていた。
その前年、2015年にはルノーUKクリオ・カップに参戦しタイトルも獲得。その際に所属していたのがチームBMRで、いわば門下生ともいえる存在だ。
「チームBMRと契約してから2年以上も経っているなんて思えないほどだけど、このBTCCにとって新たな息吹とも言える、スバルのファクトリーチームに“復帰”できたことを光栄に思うよ」とサットン。
「デビューイヤーにワークスカーのMGをドライブできたことは本当に幸運だったけど、これからはスバルの一員になった。このパッケージは現在のシリーズでトップの位置を争える組み合わせだ」
「去年は自分が決めた目標はすべてクリアしてきたし、BTCC2年目の17年はより難しいシーズンになるだろう。しかし(タイトル獲得という)大きな目標に挑むためのツールはすべてそろったと感じているよ」
また、2台目のスバル・レヴォーグには昨年も大暴れを見せたベテランのジェイソン・プラトが残留。チームBMRで3シーズン目に挑むこととなった。また、こちらも残留となったジェームス・コールもFRのレヴォーグで2シーズン目を戦う。
そして残る1台のレヴォーグだが、昨年までドライバーとしてエントリーしてきたチームオーナーのウォーレン・スコットはエントリーを確約しておらず、現状はTBA(後日発表)のまま。
チームが現状の4台というエントリー枠を維持するためには、スコットが半数のラウンドに参戦し、それ以外のレースにスポットドライバーを起用する方法があるが、もし4台目のマシンを走らせない場合、BTCCを運営するTOCAがエントリー枠をレンタルしたり、他チームに売却することができる“トランスファー・ウインドウ”規約が有効となり、チームBMRは年間エントリー枠をひとつ失うこととなる。
現時点で残るTBA枠は、このチームBMRのレヴォーグ1台と、BMW125iMスポーツでタイトル争いを展開したウエスト・サリー・レーシング(WSR)の2台となっている。