ホンダは2月13日、2017年のモータースポーツ参戦体制について発表したが、このなかで全日本スーパーフォーミュラ選手権で使用するエンジンについて、2016年まで使用していたHR-414Eエンジンに換え、新たな名称をもつ『HR-417E』を投入することを明かした。
2014年から現行シャシーであるSF14が投入され、トヨタ、ホンダの2社が“NRE”と呼ばれる規定に則った2リッター直4直噴ターボエンジンを投入してきたスーパーフォーミュラ。ただ、これまでの3シーズンはいずれもトヨタRI4Aエンジン搭載車がチャンピオンを獲得しており、ホンダとしては2017年こそチャンピオン奪回を目指したいところ。
そんな2017年シーズンに向け、ホンダは8台のドライバーラインアップを13日に発表したが、一方でエンジンについても新たな名称のものが投じられることが明かされた。これまでのHR-414Eエンジンに換え、HR-417Eと名付けられたエンジンが使われることになる。
この新エンジンは、「現段階で具体的な数値は言えませんが、今年のエンジンは今まで以上に燃焼の部分を大幅に変えています」とホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーは語る。
佐伯プロジェクトリーダーによれば、“見た目”はほとんどHR-414Eと変わらないという。ただ、ヘッドやブロック等は新たなものになる。
「エンジンは年々パワーアップしており、熱効率も上がっている。それにスーパーGTは年間3基、スーパーフォーミュラでは年間2基とマイレージが定められていて、その先使うとクラックも入ってくる」と佐伯プロジェクトリーダー。
「型をいじる形になるので、型式も変えましょうということですね」
なお、HR-417EエンジンはスーパーGT500クラスに参戦するホンダNSX-GTにも採用されることになる。2014年以降、スーパーフォーミュラ、そしてスーパーGTとも苦戦を強いられてきたホンダの逆襲の起爆剤となるか。そのパフォーマンスは大いに注目だろう。