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「夢にも思っていなかった」上白石萌音、『君の名は。』主題歌も披露の初ワンマンライブに感激

2017年02月13日 15:03  リアルサウンド

リアルサウンド

上白石萌音

 2016年10月にミニアルバム『chouchou』で歌手デビューを果たした上白石萌音。その歌唱力の高さから注目を浴びていた彼女が、2月10日にshibuya duo MUSIC EXCHANGEにて初のワンマンライブ『Live THEATRE ~chouchou~』を開催した。


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 「生まれて初めてのワンマンライブです」と喜びを抑えきれない様子を見せると、満杯のフロアの熱気に応えるように、『chouchou』の収録曲を中心に歌唱。「初めてのライブからずっと歌っている曲」だという奥華子の「変わらないもの」(映画『時をかける少女』挿入歌)を透き通るような歌声で真っ直ぐに歌い上げた。HYの「366日」(映画『赤い糸』主題歌)では<別れているのにあなたのことばかり>と切なげに歌う姿に、上白石の表現力の奥深さを感じた。さらに英語詞の「On My Own」(映画『レ・ミゼラブル』劇中歌)で圧倒的な声量を見せると、クラシカルな雰囲気の薬師丸ひろ子「Woman “Wの悲劇”より」(映画『Wの悲劇』主題歌)を凛とした姿で歌唱。くるくると変わる彼女の表情に、ミュージカルを観ているような感覚になった。一方で「バンドで歌うのは初めて。楽しいです」と10代の少女らしく、無邪気に笑う場面も。また、自身がヒロインの声優を務めた映画『君の名は。』の主題歌、RADWIMPSの「なんでもないや(movie ver.)」も披露。観客は、優しい歌声で会場に澄んだ空気を作り出してく彼女にすっかり引き込まれているようだった。


 上白石はMCで「まさかワンマンライブをできるなんて、夢にも思っていなかった」と感慨深げに話した。しかし、初めてのライブにプレッシャーを感じていたり、緊張しているというより、彼女が純粋に歌うことを楽しんでいる様子が堂々としたパフォーマンスから伝わってきた。上白石は、2月17日には大阪で、3月29日には福岡でワンマン公演を開催する。初めてのワンマンライブでここまで完成度の高いパフォーマンスを見せてくれた彼女が、これからどんなシンガーに成長していくのかと想像せずにはいられない。上白石の今後への期待がますます高まる公演となった。(村上夏菜)