2017年のホンダスーパーフォーミュラ参戦ドライバーたち ホンダは2月13日、東京・青山のホンダウエルカムプラザで2017年のモータースポーツ体制発表会を開催し、全日本スーパーフォーミュラ選手権のチーム体制を発表した。
すでにトヨタは2月2日に11台のうち10名のドライバーラインアップを発表したが、ホンダの8台が決定したことで、今季のスーパーフォーミュラのドライバーがほぼ決定した。ホンダのドライバーのうち、注目は2016年のGP2チャンピオンであるピエール・ガスリーだろう。
ガスリーは長年レッドブルのサポートを受けており、1月18日にはレッドブル・ジュニアチームからスーパーフォーミュラ参戦が正式にアナウンスされていたが、この日チーム体制も決定した。ゼッケンは15番で、山本尚貴のチームメイトとしてTEAM無限からエントリー。マシンカラーリングはF1同様のレッドブルカラーとなり、この日は青山にマシンも展示された。
一方、移籍となるドライバーも多い。16年までREAL RACINGから参戦していた伊沢拓也は、ストフェル・バンドーンがF1に移った後のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの41号車をドライブすることに。また、ナレイン・カーティケヤンがトヨタ陣営のSUNOCO Team LeMansから移籍し、NAKAJIMA RACINGに加わった。
スーパーフォーミュラに新たに参戦するB-MAX Racing Teamは、16年までDRAGO CORSEから参戦していた小暮卓史の加入が決定。1台体制で戦い、ゼッケンはB-MAXのエースナンバーである50をつけることになった。
また、2017年からスーパーフォーミュラで使用するホンダエンジンは新たに形式名がこれまでの『HR-414E』から、『HR-417E』に改められている。これについてホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーは、「具体的な数値はまだ言えないが、これまで以上に燃焼の部分を大幅に変えている。社内呼称だが、形式名も変えている」と語った。
佐伯プロジェクトリーダーは、今季のスーパーフォーミュラについて「昨年は開幕戦、最終戦の優勝など開発の方向性が正しいことは証明できたが、タイトルを獲ることはできなかった。さらに熱効率の高い新スペックエンジンを投入し、ドライバー、チームのダブルタイトル奪還を目指したい」と語っている。
これで2017年のスーパーフォーミュラのラインアップは19台中18台が決定した。2014年から導入されたSF14では、まだ一度もタイトルが獲得できていないホンダ陣営。2017年は悲願達成に挑むことになる。
■2017年スーパーフォーミュラ ホンダエンジン勢ラインアップ
NoDriverTEAM
10塚越広大REAL RACING
15P.ガスリーTEAM無限
16山本尚貴TEAM無限
40野尻智紀DOCOMO TEAM DANDELION RACING
41伊沢拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACING
50小暮卓史B-MAX Racing Team
64中嶋大祐NAKAJIMA RACING
65N.カーティケヤンNAKAJIMA RACING