マクラーレン・ホンダの2017年型マシンMCL32はオレンジを取り入れたカラーになるのではないかと考えられているが、レギュラードライバーのフェルナンド・アロンソは、新車のカラーリングについてまだ知らされていないと明かした。
長くチームを率いたロン・デニスが退陣し、新体制で迎える今年、マクラーレンは、マシンの名称からこれまで伝統的に使用されてきた「MP4」を外し、「MCL32」にすることを決めた。カラーリングも大きく変更され、1968年から1971年まで使用したオレンジを取り入れたデザインになるのではないかと推測されている。
新車は2月24日に正式に発表されるが、マクラーレンはSNSでの告知にオレンジを使用するなど、カラーリング変更のうわさを加速させている。
しかしMCL32のカラーについて聞かれたアロンソは、チームが教えてくれないと答えたと、スペインのASが先週伝えた。
「僕は知らないんだ。オレンジ、ブラック、ホワイトといった説は報道で読んだけど」とアロンソ。
「ヘルメットのカラーリングの関係で、(レーシングディレクターの)エリック・ブーリエに聞いたら、『発表会で分かるよ』と言われた」
しかし、マシンのカラーよりも速さがあるかどうかの方が重要だと、アロンソは言う。
「僕にとっては、色よりも速さが重要だ。速いマシンだといいね」
マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、2017年はマクラーレンがトップの位置に戻るための最後のステップになると考えており、まだ優勝はできないと予想している。
「(今年は)優勝することはないと申し上げておきたい。そうなるとは予想していない」とブラウンが語ったと、アメリカのモータースポーツジャーナリスト、マーシャル・プルエットが10日、伝えている。
「2017年に究極の結果を出すというよりも、前進の過程にあると考える必要がある」とブラウン。
「優勝し、タイトルを獲得するための情熱は持っているが、パッケージ全体としてはまだその状況にはない」
しかし、アロンソはこれを受けて「ザックが(今年は)勝つのが難しいと言ったという記事を読んだ。でもそれは分からないよ」と述べている。
「僕自身、今もポジティブに考えているし、自分は今まで以上にいい状態にあると思う。準備は万端だ。攻めていくよ。何が起こるかなんて分からない。全力を尽くして戦っていく」
「ただ、慎重に考えていく必要はあるね。去年の終盤は、メルセデスとの差が1秒から1秒半あった。このギャップを大幅に縮める必要がある。でも結果がどうなるかは、今の時点ではまだ分からない。予想をするのはまだ早い」