WRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは12日、SS16~18が行われ、TOYOTA GAZOO Racingから参戦するヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝。トヨタはシリーズ復帰2戦目で勝利を手にした。
前日、トップを走行していたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がクラッシュしたことでトップに浮上したラトバラ。しかし、3.8秒後方にはオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)、16.6秒後方にはセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が続いており、僅差の優勝争いが予想されていた。
迎えた競技最終日、ラトバラはSS16~17と連続でステージトップタイムを記録。追いかけるタナクが新雪の影響からオーバーステアに苦しめられたことで、ギャップを20秒まで広げることに成功する。
そして最終SS18、最上位クラスの最終走者として登場したラトバラは危なげない走りでトップタイムをマーク。最終日の3SSをすべて制してチームに復帰2戦で勝利をもたらした。トヨタのWRC総合優勝は1999年以来、ラトバラの総合優勝は2016年の第3戦メキシコ以来のこととなる。
総合2位はタナク、総合3位はオジエとMスポーツ勢が続いた。また、ラトバラのチームメイト、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)はステージ上にある欄干に接触するアクシデントがあり、総合23位でフィニッシュした。
今大会のWRC2に挑んだ新井大輝(フォード・フィエスタR5)と勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は新井が総合19位/クラス7位、勝田が総合22位/クラス9位だった。